店主敬白
20日(木)−24日(月)、更新をお休みします。
25日(火)にまとめて記事をアップする予定です。
Wed,19 October 2005

Siegfried (Royal Opera House)

すっかり冬の匂いがしていた、肌寒かった18日(火)のロンドン、その中、Royal Opera HouseにてDer Ringの2日目"Siegfried"を鑑賞。

いろいろと虚を突いているようで、実はとっても原作に忠実にあろうとした舞台だったのではないかと思う。これまでBerlinで1回、ENOで1回(コンサート形式)で見ているけど、一番ストーリーがわかりやすかったし、Wagnerが意図したのはこんな物語だったんだろうな、と思った舞台だった。
Siegfried役のJohn Treleavanは好演。最初は粗野で、傍若無人ともいえるような振る舞い、でもそれは、自分が何者なのかわからず、存在の意味を掴めないで自分を持て余しているからで、生い立ちを知り、そして恋を知り、変わっていく青年、といった感じが良く出てました。第二幕中盤、竜を倒した辺りから声がやや小さくなっちゃったんだけど、出ずっぱりだから大変だよね。
Wanderer(Wotan)役はJohn Tomlinson。これまで観たWotanの中で一番良かった。TerfelファンのMですが、これほど重厚に演じられちゃうと感服せざるを得ない。最後までしっかりした歌、演技でした。勿論この日一番ブラボーの賞賛を浴びたのは彼。WoodbirdのSarah Foxも良かったんだけどけどな。Woodbirdって不思議な存在のイメージがあったけど、この夜のWoodbirdはちょっとコミカル、「真夏の世の夢」のパックのよう。賞賛の声がなかったのは何故かな。
舞台装置はとてもシンプル。第一幕は、中央に、作りかけなのか残骸なのか、片翼で、半分中身が剥き出しになった飛行機がおかれ、その周辺で鍛冶仕事。SiegfriedがNotungを作り上げて高々とかざすと、飛行機や周辺の残骸、そしてMimeが偶々広げていた本から火花が。もしかしてKeith Warnerは火遊び好き?
第二幕は、手前にレールが引かれて、そこが洞窟前の設定。舞台を横切ってワイヤがおかれて、これが洞窟の入り口。途中、Siegfriedがいろいろと思い悩むシーンは、洞窟の中央には穴があり、彼がそこに座ると、周辺部分が上にあがって、下に隠れていた草むらが登場。その周囲に、張りぼてのバンビや鳥が登場するシーンはちょっと失笑も。確かに安っぽい遊園地のようではあったけど。Fafnerが箱男のような設定は面白かった。Philip Ens声良いなぁ。
第三幕は、Die Walkureで登場した白い壁。右手に銀色の螺旋が。ここにまた日が走るかと思ったら、白い壁に開けられた扉の向こうが輝いて、そこから目覚めたBrunhildeが登場。火遊びは一舞台一度と決まってるのかな(笑)。この白い壁が回転して、BrunhildeとSheigfridのやり取り、心境の変化を表してました。

オケは、前回同様、「伴奏」って感じの演奏と存在感。これが程良い加減なのかな。
鑑賞メモ
posted by M at 21:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Tue,18 October 2005

Die Walkure (Royal Opera House)

#18日(火)にRoyal Opera Houseにて、Siegfriedを鑑賞。参考に、blogを始める前、3月19日(土)に鑑賞したDie Walkureの感想を記事にしておきます。

19日(土)、Covent GardenのRoyal Opera Haouseにて、Opera"Die Walkure"を鑑賞。
ワーグナー大好きなのに、このRing series知らなかった。抜かった。"Reingold"は残念ながら昨2004年11,12月に上演。丁度日本に帰国中だったんだよな。演出家は新国立で「トーキョー・リング」を演出したKeith Warner氏。

歌手が皆一流だからか、Amphitheatreにいても、pianoでもセリフがはっきり聞き取れる位。ENOも好きだけど、劇場のつくりの差か、歌手の差か、聞きとり難いことあるんだよな。
この日一番ブラボーの声がかかってたのはSiegmund役のJorma Silvasti。確かに力強くてよかった。私はSieglinde役のKatarina Dalaymanにも拍手を送ったんだけど。この二人のやり取り、Brunhildeじゃないけど、感動して応援したくなったもの。その敵であるところのHunding役のStephen Millingもよかったですよ。どっしりした存在感があった。Bryn TerfelのWotanは、なんだか人間くさくて、苦悩すると言うより、自分のわがままさに気づかぬまま突き進んじゃった感じ。この舞台で見るとWotanってとってもやな奴なんですけど。Lisa GarsteenのBrunhildeは最初おてんばだけど、愛を知って大人になっていく感じがとってもよく出てた。
第三幕では舞台中央に白い壁があって、それが回転して展開を示していて、 Wotanが現れた時など、舞台を半分に仕切る形で、WotanとWalkure達が、舞台手前側で、それぞれ壁をはさんで立って、顔をのぞかせあったりしてました。舞台の上から左手壁中央に向かって滑り台のようなものがあって、それが舞台の後ろを通っているように見せて、右手から舞台中央に向かってまた伸
びてるんだけど、最後に Brunhildeが火につつまれるシーンで、その滑り台の上に火が走って舞台中央に横たわるBrunhildeを包む様な感じに見えたのにはびっくりした。‘Siegfried’で彼女が発見されるシーンはどうなるんだろ。
オケはいつも出だしが不安定な感じがして、特に管系がいまいちで、聞いていて落ち着かない感じも。でも進むにつれてまとまった音に。ENOだとオケが大きすぎて歌が聞こえないこともあるけど、それはなくて適当な音量。でもなんとなく間延びした感じも受けました。BerlinのBarenboim指揮だと、いかにもドイツらしい、重厚な質実剛健な音に感じたけど、それよりはやや軽い感じ。私はBerlinのような、しゃきしゃきした感じが好きだな。でもPaul Daniel指揮のENOのThe Ringは全体的に好きだった。
2002年のENOの Barbicanの時のように、泣きそうになるほどまではいかなかった。ENOのBarbicanはコンサート形式で、でも一緒に行った友人を始め、あちこち泣いている人を結構見かけたくらい感動につつまれてたけど。
アンコールの時、Bryn TerfelがWalesの旗を背中にかけて登場(笑)。実はこの日、ラグビーの6カ国対抗試合(Six Nations)でWalesが優勝していた。もしかしてRerfel、舞台どころじゃなかったかも。楽屋でTV見てたかも。
鑑賞メモ
posted by M at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Mon,17 October 2005

過去100年のtop iconはThe Beatles(米Variety紙)

米国のVariety紙(エンターテイメント業界向け日刊タブロイド紙)によると、エンターテイメント業界関係者が選んだ'icons of the century'のtop10は以下の通り。
1. The Beatles
2. Louis Armstrong
3. Lucille Ball
4. Humphrey Bogart
5. Marlon Brando
6. Charlie Chaplin
7. James Dean
8. Marilyn Monroe
9. Mickey Mouse
10. Elvis Presley
Source: Variety magazine

この'iconic entertaiment'の選出の基準は、商業的、創造的なインパクト、模倣の度合、人気の維持、Tシャツに使われるかどうか、だそう。
The Beatlesが1位ですか。米国紙だから他がほぼ米国系のタレントなのは当然だろうな。
同じような調査を英国を中心に行ったら、The Beatlesは1位にならないんじゃないかな。Queen辺りが上位にきそう。それにこのVariety紙の結果は、かつて活躍した人たちが多いけど、英国だともっと若手や最近活躍している人が上位に来るんではないだろうか。だれが投票に参加したのか記事にされてないそうなのではっきりとは言えないけど、この辺り米国人と英国人の気質の差を感じる。
米国だからThe Beatlesが1位になれたのかも。

[参考]
- Beatles named 'icons of century'(BBC NEWS|Entertainment|Musicより)
-Beatles top Variety chart(Sky Newsより)
-Variety.com(Variety紙公式サイト)
Sun,16 October 2005

My name is James Bond (Daniel Craig).

やや遅きに失した感がありますが...
第6代007、ジェームス・ボンド(James Bond)がダニエル・クレイグ(Daniel Craig)に決定。14日(金)は専らこのニュースで盛り上がってました。BBCはNews速報mailで送ってくるし(笑)。「初の金髪ボンド」などと騒がれていますが、発表の仕方も、テムズ川をスピードボートでやって来ると言う演出。既に007モード
こちらでは専ら「映画'Layer Cake'のスター」と言う冠がついていますが、Mは'Road to Perdition'で、トム・ハンクス(Tom Hanks)のマフィアのボス(ポール・ニューマン(Paul Newman))の息子で、トム・ハンクスをねたんで殺そうとする敵役の印象が強い。マフィアのボスのボンボンらしさと、ちょっと狂気にかられた雰囲気が良かった。
ダニエル・クレイグは、最近、その'Layer Cake'で共演した女優シエナ・ミラー(Siena Miller)と、その元(?)恋人ジュード・ロウ(Jude Raw)との三角関係でゴシップネタに。映画'Alfie'で共演し、婚約していたジュード・ロウとシエナ・ミラーだけど、ジュード・ロウの浮気が発覚して、怒ったシエナが浮気した相手がダニエル・クレイグ。まさかシエナ・ミラーがボンド・ガールになることはないだろうけど(苦笑)。

007も冷戦が終わった今は、テロリスト相手に戦うんでしょうね。彼の第一作「カジノ・ロワイヤル(Casino Royale)」は来年2006年1月の公開予定。

このボンド役、かなりの候補者の中から最終決定に至ったとのことだけど、こちらはその候補者たち...なのかな。かなりいろんな名前があがってます。ここの「良い男たち」を眺めるのも結構良いかも(笑)。

[参考]
-Daniel Craig takes on 007 mantle (BBC NEWS| Entertainment|Filmより)
-The Battle of The Bonds (Sky News, Showbizより)
posted by M at 16:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画
Sat,15 October 2005

パキスタンへの復興支援、そしてハリケーンの被害を受けた中米への支援

世界各地で、8日(土)の地震で被害を受けたパキスタンへの支援への表明がなされている。英国でも様々な組織が支援に取り組んでいる様子が連日報じられており、ラジオからは、通常のCMや番組案内の間に寄付を呼びかける案内が流れている。

日本でも多くの組織が支援を行うための協力を募っていることだと思う。そんな組織の一つに、財団法人日本フォスタープラン協会がある。
フォスター・プランとは、英国に本拠地を置く世界的な活動で、途上国の子どもたちとともに地域開発援助を行う国際NGO組織。支援の方法は様々で、地域開発プロジェクトに支援することで、その地域で恩恵を受ける子供を「フォスター・チャイルド」として紹介され、交流を持つことができる「フォスター・ペアレント」、特に困難な状況にある子供たちを対象に支援を続ける「マンスリー・サポーター」、金額も寄付の方法も自由な「一般寄付」、1つのプロジェクトへ1寄付者(個人、法人など形はいずれでも良い)が$10,000以上寄付して支援する「特別寄付」。Mもかつてフォスター・ペアレントとして某国の少年の成長を見守っていました。

今回は、8日(土)に発生したパキスタン地震に対する緊急復興支援プロジェクトが実施されており、フォスター・プラン事務局が寄付を募っている。詳細はこちらに。
それから、今回はこちらを紹介したかったのだけど、実はハリケーン・カタリーナ、リタの後に、大型のハリケーン「スタン」が中米に上陸し、甚大な被害が出ている。こちらは米国本土に上陸したものと違って少しも大きく取り上げられなかったけど、国力やインフラ整備から見たら、こちらの被害はより深刻。フォスター・プランではこちらに対しても緊急支援プロジェクトを立ち上げており、寄付を募っている。詳細はこちらに。中米のハリケーン被害については、英国でも被害の報道のみで支援の声が小さいけど、とても必要とされる支援だと思う。

フォスター・プランについて知りたい方は、こちらから、あるいは左サイドバーに設置したバナーから入って確認できます。
今回、リンクについてご快諾いただいた(財)日本フォスタープラン協会の関係者の方に心からお礼申し上げます。
posted by M at 06:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | news
Fri,14 October 2005

そして ひと粒のひかり (Maria Full of Grace)

-These pellets contain heroin. Each weighs 10 grams. Each is 4.2 cm long and 1.4 cm wide. And they're on their way to New York in the stomach of a 17-year-old girl.
-Based on 1,000 true stories.
-運命は わたしが 決めるのを 待っている

2004年の米/コロンビア映画。コロンビアの片田舎で暮らす17歳の少女マリアが、失職し、家や愛していないボーイフレンドとのごたごた(じゃあ妊娠するようなことするな、こら)にうんざりしていた時、偶然の出会いから仕事を紹介されるが、その仕事は麻薬の運び屋。お金と、そして日常から抜け出すために、運び屋になることを引く受けてしまう。渡米する彼女を待ち受けているものは...。

むぅ、私はこの映画に、「ひかり」も「希望」も見出せなかったのですが。
やや遅れて入ったMの目に飛び込んできたのは、スクリーンいっぱいに広がった、真っ青な空と、余るほどの陽光が輝いているコロンビアの風景。(これは素朴さに心が洗われる映画か)と思ったら、そうではなかった。
コロンビアでは、マフィアによる米国への麻薬の輸出が問題となっているが、その運び屋はこの映画にも描かれているように、麻薬を体内に飲み込み、まさに体で「運び屋」となっている。マフィアによるその構造は映画の中で淡々と描かれる。
危険を冒してNew Yorkに渡ったマリアの目に映る風景は、中心部の華やかなマンハッタンではなく、移民たちが集まって暮らす地区であり、彼女はそこで、コロンビア人の中で、コロンビア人の人脈を頼って生きる。彼女は米国という名のついた地上にいるだけで、米国の中には溶け込んでいない。
ここで、「一応ハッピーエンド」、「見終わると清涼感が」とあるけど、全く感じなかった。この終わり方で、彼女の将来に希望が見えるのだろうか。最初に映し出された美しいコロンビアの風景と対照的な、雑然としたNew Yorkの風景は、寂寥感しか感じさせなかった。
そしてこの映画、どうしても「米国から見たコロンビア」の視点でしか描かれてないように思われたのだけど。いや、映画としては良い映画なんだろうけど、ベルリン映画祭で銀熊賞も取っているし。でもコロンビア人の視点だったらもっと違った描き方があるのでは、と思う。
音楽は良かった。場面場面で背景に流される歌、Sheryl Crowを思わせる女性の声の主題歌とも心地よく映画を楽しませてくれました。

[参考]
公式サイト:英語 日本語

鑑賞メモ
posted by M at 05:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
Thu,13 October 2005

2006W杯、欧州予選

サッカーW杯欧州予選、12日(水)の試合終了後の結果は以下の通り。
出場決定国:オランダウクライナポルトガルフランスイタリアイングランドポーランドセルビア・モンテネグロクロアチアスウェーデン
プレーオフ進出国:チェコトルコスロバキアスイスノルウェースペイン
10日(月)の予想通りですね。第4グループは決められなかったけど。デンマーク、アイルランドが見られないのが残念。
イングランドはさんざん叩かれてたのに、予選が終わってみたら出場決定国中オランダに次いで2番目の好成績じゃん。何文句を言ってるんだ>イングランドサポーター。フォーメーションが決まらないんでさんざん文句言ってるんだよな。エリクソン監督に対する風当たりも強いのなんのって。あんまり説明するタイプでないこと、ロッカールームでチームの雰囲気を感じ取って檄を飛ばすタイプでもないこと、などが批判の的になってる。夏のオフシーズンは女性関係でタブロイド紙から狙われてるし。サッカーの監督って大変な仕事だわ、と思ってしまう。選手も大変だけど。
プレーオフは明日14日(金)(早っ!)にくじ引き、11月12日(土)、16日(水)に試合。ここで成績上位3チームがW杯本選へ出場。丁度一ヵ月後だ。どこが来るかな。

アジア地区は、ウズベキスタン対バーレーンがまた引き分け。ここはどうなるの?

北中米、南米最終予選もあと1時間半ほどで始まる。こちらもプレーオフ進出国がどこになるか、楽しみ。
それにしても、米国対パナマの試合開始時間、現地時間20:07(13日(木)1:07GMT+1)。07分って何か意味があるのか。

[参考]2006 FIFA World Cup - Preliminaries Groups and Standings:Europe

[10月14日(金)4.47am追記]
その他の地区予選結果
アジア地区は、アウエーのゴール数が上回ったバーレーンがプレーオフ進出。
北中米地区は、4位になったトリニダード・トバコがプレーオフ進出。
両国は、11月12日(土)、16日(水)にプレーオフ決定戦。
南米地区は、ウルグアイが5位に。同じく11月12日(土)、16日(水)にオーストラリアとプレーオフ決定戦。
posted by M at 07:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ
Wed,12 October 2005

10月9日は...

この表紙を見て思い出した。
john.jpg
すっかり忘れてた、John Lennonの誕生日だった。

両親の結婚記念日であることは覚えていたけど。(私信:お父さん、お母さん、おめでとう、そしてありがとう。あなた達が結婚して、今までいてくれたおかげで今の私がある。)

閑話休題。
生誕65周年ですか。そのわりに、この雑誌以外何の盛り上がりも特集も聞かなかったな。
このQ Magazine、表紙が2タイプあって、もう一つは若い時の写真(でもThe Beatlesの頃でなくて、'Double Fantasy'のジャケットの顔と同じ頃に見えるのは気のせいか)。この雑誌には付録のCDもついていて、UKのそうそうたるミュージシャンによるトリビュートアルバムになっている。
生誕65周年ってことは、亡くなってから25年か。早いなぁ。

[参考]Q Magazineサイト
Tue,11 October 2005

芸術の秋−京極夏彦氏に捧ぐ−

どこまでもだらだらといいかげんな傾斜で続いている坂道を上り詰める手前にあるのが、目指すK 珈琲店(カフェ)である。
季節も深まろうかという秋の陽射しは、あまり柔らかいとはいい難い。坂の左側は陰になる樹木ばかりで、日が差す所がなく、傍らはただただくすんだ煉瓦の壁が延々と続いている。この塀の中にあるのが何なのかはわかっている。そこには、あの偉大な書物を残したマルクスも眠る広大な墓地が広がっている。しかし道に面したところにある建物は、どうみても私立中等学校(パブリック・スクール)である。墓地のそばに学校があるのは日本ではよく見かけるが、倫敦でもないわけではないらしい。
坂道には名前がある。が、月に二度程この坂を登って慈善(ボランティア)活動に通っており、もう3年になろうとしているが、その時も、名前を意識したことはない。幾度この道を通ったか知れない。
関君とは違って、家からその坂道に至るまでの町並みも、途中にあるあらゆるものの様相の記憶も、私には概ねはっきりしている。坂道の名前、住所地名はもとより、塀の中に何があるかも。
急に陽射しを感じた。気温は変わらない。
坂道の七分目辺りで私は息をついた。

私の家が既に坂の途中であるが、少し登ると地下鉄の駅があり、そこから坂はやや急になる。右側は住宅街であり、左側には大きな病院と教会を過ぎると塀が続き始め、それが切れたところをやや登った所で道は左右に分かれる。その手前辺りには郵便局の他、珈琲店(カフェ)や飲食店(レストラン)、花屋、不動産屋、文具店といった店がある。左右に分かれるところには、右側にまた別の私立中等学校(パブリック・スクール)があり、左側には飲食店(レストラン)や居酒屋(パブ)がある。右側の道の先は広い道路となり、お店は少なくなる。
そうするとK珈琲店(カフェ)のある辺りは、地区と地区との境界辺りに位置していることになるのだろうか。住所の上では隣駅の名と同じである。随分と駅から離れた所にあるので客は来るのかと思ったが、案外隣駅に近いようである。それより何よりこの辺りは高級住宅地であるから、駅の心配などせずとも、人はやってくるのであろう。

K珈琲店(カフェ)は今流行りの珈琲連鎖店(チェーン)の一つである。この店を指定したのは友人である。比較的空いている静かな店だからゆっくり話をするには良いと友人は言ったが、周囲にある何件もの同様の珈琲連鎖店(チェーン)同様にお昼過ぎは一杯である。それぞれ皆気に入りの店があるらしく、常連はそこでゆっくり午後の珈琲時間(コーヒー・タイム)を過ごしているようである。
友人はまた来ていないようである。先に伊太利亜式ミルク珈琲(カプチーノ)を注文し、入り口が正面に見える席を見つけて腰を掛けた。待つことしばし、友人が息を切らして店に入ってきた。「Hi」と手を挙げてここにいると知らせると、友人はこちらを見つけ、安心したようにカウンターで紅茶を注文したが、こちらを見ながらなので店員に聞き返されて、私とカウンターの中に視線をいったりきたりさせている。挨拶をするならする、注文をするならする。少し落ち着きたまえ。
「どう、調子は?」と、とりとめもない挨拶と近況を交し合うと、突然「お願いがあるんだけど」と、大きく膨らんだ鞄の中から一枚の紙を取り出した。「今度これを歌うんだけど、意味を教えてくれない?」と言って示したのは「月の沙漠」の楽譜であった。
これはまたえらい歌を選択したものだと思いつつ、「また歌の活動を再開したんだね。」と言うと、友人はニコリと笑って答えた。
「だって、芸術の秋ですもの」。

先日友人と待ち合わせした時、坂道を登りながらふと京極夏彦の『姑獲鳥の夏』の出だしが浮かんだので、今回この文章にしてみたのですが...うーん、今ひとつパスティーシュになってない。何より肝心の薀蓄が全くないまま、描写と、登場人物にタイトルを言わせるというところだけ押えて終わってしまった(汗)。笑を取れる人間ではないのでパロディは無理だと思っていたけど、パスティーシュでもここまでか。あ、カタカナを漢字にしているのは遊びです。京極氏はこうはしない。

こんなものですが、謹んで敬愛する京極夏彦氏に捧げます(いらないかな)。

4062638878文庫版 姑獲鳥の夏
京極 夏彦
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posted by M at 17:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なるままに
Mon,10 October 2005

2006W杯欧州予選を予想。

昨9日(日)の記事で書いたように、欧州以外はほぼ出揃った出場国。
そこで、欧州出場国を予想してみた。
出場国の決定方法はここ
group1-3は7カ国、4-8は6カ国で戦っているけど、1-3は最下位チームとの戦績をカットされるようです。

で、Mの予想。国の次の数字は(8日現在のポイント:負けた場合→引き分けの場合→勝った場合)。グループ1-3は最下位チームとの戦績を外してあります。

グループ1
オランダ(25)が出場決定。2位のルーマニア(21)は全試合終了。3位チェコ(18)。チェコは12日(水)にフィンランドに勝ったら勝ち点21でルーマニアと同点になるけど、ゴール数で有利。12日(水)にフィンランド戦勝利、ゴール数でチェコと見た。

グループ2
ウクライナ(19)が出場決定。2位トルコ(14(現在は20))、3位デンマーク(16(現在は19)。12日(水)は、トルコ−アルバニア、デンマーク−カザフスタン。トルコは勝てば勝ち点17(20(14):14→15→17)、一方のデンマークは勝っても負けても変わりなく16のまま。
ここはトルコか。うーん、デンマークは好きなチームなので出場して欲しいんだけど。Euro2004の勝者ギリシャは予選敗退。

グループ3
ポルトガル(21)が出場決定。スロバキアとロシアが同点(16)で12日(水)に対決。前回は引き分けてるけど、ホーム有利でスロバキア(16:16→17→19)かな。

グループ4
ここが一番難しい。8日(土)を終わって暫定1位がイスラエル(18)。以下スイス(17)、フランス(17)、アイルランド(16)。イスラエルは全試合終了。12日(水)はスイス−アイルランド、フランス−キプロス。
スイス、フランスがそれぞれ勝てば、勝ち点20で並んで、ゴール数差で1位スイス(17→20)、2位フランス(17→20)。
スイス−アイルランドが引き分けた場合、フランスが勝てば、1位フランス(17→20)、2位スイス(17→18、イスラエルと同点だけど、過去2試合いずれも引き分けなので、ゴール数差でスイスが上)。フランスが引き分けだと、フランス、スイス、イスラエルが勝ち点18で並んで、いずれも過去の試合が引き分けなので、最終日のゴール次第で順位が決まる。ただしフランスとスイスがよほどの失点をしない限りイスラエルが2位以上になる可能性は低い。フランスが負けると、1位スイス(17→18)、2位イスラエル(18)。
アイルランドが勝った場合、フランスも勝つと、1位フランス(17→20)、2位アイルランド(16→19)。フランスが引き分けだと1位アイルランド(16→19)、2位フランス(17→18、イスラエルはゴール数差で望み薄)。フランスが負けると、1位アイルランド(16→19)、2位イスラエル(18)。フランスは故障者が多いけど、キプロスには前試合で勝っており、ここは意地を見せて勝つと思う。さてスイス−アイルランドは。スイスが全体的に調子良いのよね。でもアイルランドに出て欲しいの。
今日のイスラエルのTVで言ってましたが、「1敗もしてないのに」。よく見ると、スイス、フランス、イスラエルは負けなし。競り合いだったのね。
うーん、フランススイスアイルランドの3つ巴で決められない。

グループ5
イタリア(20)が出場決定。2位ノルウェー(15)、3位スロベニア(12)。12日はノルウェー−ベラルーシ、スロベニア−スコットランドでいずれも前回引き分け。ここはノルウェー(15:15→16→18)か。スロベニアが勝って(15)、ノルウェーが負けたら(15)、ゴール数次第。スロベニアはホーム、ノルウェーはアウエーでスロベニアが有利なようにも思えるけど、ゴール数差が大きく変わるとも思えない。

グループ6
ポーランド(24)、イングランド(22)が出場決定。12日(水)の直接対決で最終順位が決まる。

グループ7
8日現在、1位セルビア・モンテネグロ(19)、2位スペイン(17)、3位ボスニア・ヘルツェゴビナ(16)。スペインは12日(水)にサン・マリノ戦で勝って抜けそう(17→20)。セルビア・モンテネグロは、12日(水)にボスニア・ヘルツェゴビナと直接対決。前回は引き分け。今回ホームなので多少有利か。ここはセルビア・モンテネグロが引き分け以上(19:19→20→22)で抜けると見た。失点1は凄いよ。
前回W杯でいい試合してたベルギーがダメなのね。

グループ8
クロアチア(23)が出場決定。2位スウェーデン(21)、3位ブルガリア(14)。スウェーデンも問題ないでしょう。12日(水)の結果次第で順位が決定。

2位グループの上位2チームは?
イングランド(22:22→23→25)か、ポーランド(24:24→25→27)のいずれかは確定。クロアチア(23:23→24→26)かスウェーデン(21:21→22→24)のいずれかか、チェコ(18:18→19→21)か。スウェーデンが勝ってクロアチアが負けたら、2位の上位チームはクロアチア。クロアチアが勝ってスウェーデンが負けると、スウェーデンとチェコのいずれかの内容次第。

12日(水)が楽しみですね。

[参考]
-An armchair guide to who goes through
-Preliminaries: Groups&Standings Europe
いずれもFIFAWorldcup.comより。
posted by M at 07:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ
Sun,09 October 2005

The Way to Germany-サッカーW杯予選

昨8日(土)のサッカー・W杯予選、イングランドは1-0でオーストリアを破った。以前グループ6内では2位だけど、欧州予選突破が確定。

でも今ひとつ国内で盛り上がりムードがない。12日(水)のポーランド戦で1位通過しないと満足しないのか。それとも昨日の試合内容のためか。
昨日の試合では、キャプテンのベッカムがレッド・カードで退場。今日の当地各紙トップには揃ってその写真が。
sundaytimes2.jpg
イングランドのキャプテンがレッド・カードで退場したのは史上初だとか。ベッカム自身はあの「戦犯」扱いされた98年の仏W杯のアルゼンチン戦以来だけど、国際試合で2度目の退場となるのもイングランド選手としては初めてのこと。

昨夜(10月8日(土))の時点で他に出場が決まった国は以下の通り。
欧州
ドイツ(Host)、オランダ(Group1)、ウクライナ(Group2)、ポルトガル(Group3)、イタリア(Group5)、ポーランドイングランド(いずれもGroup6)、クロアチア(Group8)
残り6チーム。Group4は暫定1位はイスラエルだけど、これは望みが薄い。キプロスがフランスに勝てば可能性もあるけど、スイスとアイルランドが引き分けても、イスラエルとスイスは2分で、スイスの方が得失点差で有利。スイス、アイルランドどっちが勝ってもイスラエルの上だし。既に国内では諦めムードの報道。
Group7はスペインが勝って抜けるか。セルビア・モンテネグロとボスニア・ヘルツェゴビナの一騎打ちが面白そう。セルビア・モンテネグロが勝つとこちらが1位通過。
アフリカ
アンゴラコート・ジボアールトーゴガーナチュニジアの5チームで決定。前回と同じなのはチュニジアだけ。カメルーン、セネガルが来ないんだ。接戦だったんだなぁ。
北中米
メキシコ米国コスタリカ
南米
アルゼンチンブラジルエクアドルパラグアイ
これで米大陸はあと1国だけど、ウルグアイがきたら前回と同じだよ。
アジア
日本イラン韓国サウジアラビア
ウズベキスタンとバーレーンはどちらがくるか。その勝者とオーストラリアとの戦い。

[参考]
-BBC SPORT|Football|Internationals|England 1-0 Austria
-2006 FIFA World Cup Qualified Teams
posted by M at 17:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ
Sat,08 October 2005

伝道師(!?)ブッシュと世界平和

ブッシュ米大統領が、アフガニスタンとイラクに侵攻した際、自分は神からの使命を遂行中なのだ、と述べたことが話題になっている。
この発言は、2003年6月のシャルム・エル・シェイクでのイスラエル−パレスチナ和平に関するサミットの際、パレスチナ代表団との会談で出たよう。そのときの代表団の一員だったナビル・シャース情報相(当時は外相)が、今月放映予定のBBCのドキュメンタリーのインタビューに答えて述べたもの。
それによると、神が「ジョージ、アフガンに行ってテロリストと戦え。」と仰り、ブッシュ大統領はそれに従ったらしい。次に神は「イラクに行ってで専制政治を終わらせろ。」と仰り、それでイラクに行ったらしい。そして「私は今再び神の言葉がやってくるのを感じている『パレスチナに行って、パレスチナの人々に国を与え、イスラエルの人々に安全を与え、中東に平和を与えよ』と」。


この写真は、このニュースを報じた昨7日(金)付の当地紙The Guardianの一面で使われたもの。また上手い写真があったものだ。
bush-god2.jpg
神様、今度は彼に「大統領を辞めて大人しくしろ」とでも仰っていただけませんか。


ホワイトハウスはこの発言を否定(そうだろうな)

昨7日(金)に同じニュースをやはりトップで伝えた当地紙The Independentの今日8日(土)の見出しは、'The man who took on George Bush and won (the Nobel Peace Prize, that is)'(ジョージ・ブッシュと戦って勝った男(すなわちそれがノーベル平和賞となったわけで)。記事の中では、IAEAやElBaradei(エル・バラダイ)事務局長の功績を讃えつつ、彼らの限界や失策もきちんと報じてるけど、主眼は米国、特にブッシュとの対立。
そういえばブッシュが再選された昨秋'Four More Years!'(あと4年もかよ!)という見出しを英国の新聞がいくつか掲げたけど、The Independentもそうだったな。

[参考]
-George Bush: 'God told me to end the tyranny in Iraq' (The Guradian)
-'The man who took on George Bush and won (the Nobel Peace Prize, that is)' (The Independent)
posted by M at 22:22 | Comment(2) | TrackBack(1) | news
Fri,07 October 2005

第1回 エンタ!検定

いつもお世話になっている樟乃坂の樟葉さんに紹介したら、面白く取り上げていただきました。
私も自分の結果をさらしておこう....

日経BP エンタテイメント! 第1回エンタ!検定

+++ 第1回 エンタ!検定 成績発表 +++

あなたの総合得点は71点  全国平均 60点
全国順位(10月5日 21時現在)
3018位(21815人中)
−−ジャンル別得点表 −−−−−−−−−−−−−−−
   0_________10__________20点
映画 ■■■■■■■■■■■■■■■■
テレビ■■■■■■■■■■■■■■■■
音楽 ■■■■■■■■■■■
書籍 ■■■■■■■■■■■■■■■■
芸能 ■■■■■■■■■■■■
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

−−講評−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
あなたは「エンタの玄人」
あなたは忙しい仕事や勉学のかたわら、世間の流行情報チェックを怠らない
努力家に違いありません。ジャンル別にみると、「映画」「テレビ」
「書籍」が好きですね。「音楽」「芸能」は平均的に知っています。
仲間内で、あなたの好きなジャンルの話題になった場合、率先して盛り上げ
ましょう。情報は発信する人に集まってくるものです。ちなみに、解答の
傾向としては、特に「海外」ネタに詳しいですね。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
エンタ検定実施中!
http://ent.nikkeibp.co.jp/ent/kentei/

日本にいないのにこの結果は何?
しかもこの雑誌、手に取ったことありません(すいません>関係者)。「エンタ」って言葉も知ってはいますが、おそらくネタ元になっているであろう番組も見たことがありません。
そりゃ、昔から自他共に認めるミーハーだけどさ。ここまではっきり出るとはね。
今は日本の新聞の見出しをネットで斜め読みしているだけですよ。それでもできちゃった。日本にいたら、音楽と芸能もさぞや伸びただろうな...自分が怖い。
まぁいつでも大概のネタにはついていけると自負していますが(いいのか)、さすがに今日本で流行っている歌謡曲(死語?)ネタは殆ど全滅でした。あとメディアの株主の設問。これは業界関係者しかわからないんじゃないの。それともこの手のことも最近newsになったのかな。

こんな私にも苦手な分野があります>ガンダム。
「コンバトラーV」と「ボルテスV」で止まったM、ガンダムファンが引用するセリフについていけない(注:ガンダムの設問はありません)。
実はStar Warsも、The Lord of the Ringsも知らない。これらの答えがあっていたのは偶然。

皆様の挑戦と結果報告、待ってます。

[追記]私の手元だと、Firefoxでは表が綺麗に表示されない。なぜ。
posted by M at 10:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 徒然なるままに
Thu,06 October 2005

On this day−10月6日

1973年の今日、エジプトとシリアがイスラエルを攻撃。中東は幾度目かの戦渦に陥った。
この戦争、日本では「第四次中東戦争」といわれるが、一般には、この日イスラエルが贖罪の日(Yom Kippur(ヨム・キプール:Day of Atonement))だったことから、「ヨム・キプール戦争」と言われる。またイスラム社会がラマダン月であったことから、「ラマダン戦争」とも言われる。
67年の6日戦争で大敗を喫したエジプト、シリアは、今回は先制攻撃を仕掛けて一矢報いたが、すぐにイスラエルが体制を整えて反撃。ゴラン高原、そしてシナイ半島で激しい攻防が続いた。10月22日、国連安保理で決議338(注1)が可決され、24日には停戦となった。
Anwar Sadat(アンワル・サダト)・エジプト大統領は勝利を唱え、イスラエル側は、実際の戦闘にはほぼ勝利したものの、敗北感が漂い、Golda Meir(ゴルダ・メイア)首相は責任を取って辞任した。

この後、サダト大統領は一転してイスラエルとの和平へと進む。77年11月、イスラエルを電撃訪問、翌78年9月には米国のCamp David(キャンプ・デーヴィッド)で、Jimmy Carter(ジミー・カーター)大統領の仲介のもと、イスラエルのMenachem Begin(メナハム・ベギン)首相との間で、「中東和平の枠組み」について合意に達し(キャンプ・デーヴィッド合意)(注2)、その翌年の79年3月26日、イスラエル・エジプト和平条約が締結された。
この条約締結により、エジプトは西側諸国からの支援を得たが、アラブ社会では、アラブ連盟から除名され孤立。サダト大統領は、戦争開始の8年後のこの日、戦争勝利を記念する軍事パレードの最中、イスラム過激派により暗殺されてしまう。

1989年、エジプトはアラブ連盟に復帰、イスラエルとは「冷たい関係」と言われながら外交関係を保ち、最近の中東和平交渉では、サダト大統領の後を継いだHosni Mubarak(ホスニ・ムバラク)大統領が地域の大国としてキーマン的役割を果たしている。

注1:戦闘の停止、及び67年の6日戦争時に採択された決議242の実施を確認するもの。
注2:現在の中東和平の枠組みの基礎となっている。

[参考]
-1973: Arab states launch war on Israeli forces
-1981: Egypt's President Sadat assassinated
(いずれもBBC ON THIS DAYより)
posted by M at 04:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | news
Wed,05 October 2005

リス

外出先から帰宅して裏庭へ。ネコのお墓に向かって「ただいま」と言う。

と、裏庭の奥の方で「がさごそっ」と音が。

ん!?もう生き返ったのか>ネコ。

裏の家との境界にある塀に登ったその生き物は...リスでした。

通常リスは臆病で、人間を見かけると逃げていってしまうものなのだけど、昨日は珍しく逃げない。こちらがじっと見ているのに。
やがて塀の上で、足を使って体を掻いたり、体のあちこちを舐めて毛繕いをしたり。合間にこちらをじっと見たり。
へぇ、リスってネコと同じような動作をするんだ。
体の後ろで体長より長い尻尾が揺れているのが見える。

やがてこちらを再度見たかと思うと、小刻みに震えながら塀の上を歩いていく。じっと見ていると、隣家との境界の塀の上に半野良のネコ(我が近隣で通称'mum cat')がいて、コイツにも怯えていたらしい。その手前で立ち止まってびくびくしている。
Mum catがリスに気を取られている様子なので、こっちに関心を向けようと、"tu,tu,tu,tu"と口を鳴らしてみる。
ん!?、とこちらを見るmum cat。
その間に、リスは裏の家にある、高く茂った木に飛び移り逃げていった。
Mum catはそちらを見やって、追うでもなく塀の上にじっとしたまま。
そのままにして、裏庭を離れた。

それにしてもあのリス、本当にネコが生き返ったかのようだった。
posted by M at 19:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外生活
Tue,04 October 2005

月の沙漠

先日、友人Cと会った時のこと。
「今度これを歌うんだけど、意味教えてくれる?」と言って見せられたのが、「月の沙漠」。
うわ、何かと思いきや。ちょっぴり汗。
で、訳しはじめてみたんだけど、歌詞のようにしようと思うと難しい。しかも、見せられたのが楽譜で、歌詞がひらがななので、焦っていることもあって間違ってしまう。
1番の「きんとぎんとの『くら』」は、最初(金と銀とだから、長い旅行に必要な財産もってるんだろう)と、'treasure box'と訳してしまい、しかも2番で「きんのくらにはぎんのかめ」と出てきたところは、(宝物を入れているでっかい甕)が浮かんでしまうし。そこまできて、(ん!?)と。
くら→鞍じゃん。このかめは、砂漠を旅するための水が入ってるんだ(なぜか頭の中は「ハクション大魔王」の瓶のイメージが)。
3番の「そろいのうわぎ」も、'jacket'じゃないし、と'coat'にしたら、「袖があるイメージだけど」と言われちゃって'cloths'に。
日本語って、普段聞いたり歌ったりしている分にはなんとも思わないけど、いざ英訳しようと思うと難しい。漠然としたところが多いのだ。

あとから調べてみたら、この歌のタイトル、もともとは「砂漠」ではなく「沙漠」だったということ。最近では「砂漠」と訳されていますが。日本人が漢字を見たイメージとしては「砂漠」はタクラマカンかサハラのような、炎天下のだだっ広い砂漠を浮かべますが、「沙漠」と書かれると、規模よりも寂れた、寂しい感じがしません?

日本の童謡を英訳して歌ってらっしゃるGreg Irwin(グレッグ・アーウィン)という米国人歌手がいらっしゃることも発見。
B000091KYEBlue Eyes~Beautiful Songs of Japan~
グレッグ・アーウィン 吉丸一昌 林古渓

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この方は「月の沙漠」を"Moon Over The Desert"と、月に焦点を当ててらっしゃいますが、私たちは"The Desert Under The Moonlight"と、沙漠に焦点を当ててみました。是非Irwin氏の訳も見てみたい。

[参考]
月の沙漠記念館
www.gregirwin.com(Greg Irwin(グレッグ・アーウィン)氏オフィシャルサイト)

で、MとCの共訳は以下の通り。
雰囲気が伝わってますでしょうか。
posted by M at 16:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Mon,03 October 2005

ユダヤ教の新年、イスラム諸国のラマダン月

イスラエルでは4日(火)、正確には3日(月)の日没から新年(ロシュ・ハシャナ(Rosh Ha'Shana)。日没からというのは、ユダヤ教では一日は日没と共に始まると旧約聖書に記されているから。ユダヤ暦では5766年ティシュリ(Tishrei)の月1日。
その後、13日(木)(12日(水)の日没から)がヨム・キプール(大贖罪の日)。この日一日、ユダヤ人は断食をして罪を悔い改める。イスラエルでは全ての交通も、TV・ラジオの放送も停止。
さらに、18日(火)から24日(月)(17日(月)の日没から24日(月)の日没まで)がスコット(仮庵の祭り)、25日(火)(24日日没から)がシムハット・トーラー(律法の歓喜祭、一年かけて律法を読み終えたことを祝う日)、新年のお祝いが続く。
因みに、新年と言ってもティシュリの月は第7の月。

おめでたい月なのだけど、ユダヤ暦の祝祭日にはテロに狙われやすいので厳戒態勢となる。この時期パレスチナ地域は閉鎖されてしまい、イスラエルに出稼ぎに出ているパレスチナ人は仕事に行けない。
イスラエル人に旅行先として人気の高いシナイ半島は、新年を前にして「テロの危険あり」と旅行中止勧告、既に滞在している人には引き上げるようにと当局が警告を発している。だけど既にシナイ半島にいるイスラエル人、一向に引き上げてなくて、国境の検問所はガラガラ。

[10月3日(月)8.15(GMT+1)追記]今朝のイスラエルのラジオ放送によると、数千人がシナイ半島をでて帰国した模様。

他方イスラム諸国では、4日(火)からラマダン月の「予定」。「予定」とは、イスラム暦(ヒジュラ暦)は太陰暦で、肉眼で月の満ち欠けを見て判断されるところもあり、国によって1日ずれたりすることもあるので。ラマダン月は、日中は断食しなければならないけど、夜はその分お祭のようにご馳走(イフタール)を食べるので、実はこの時期が一番食材が売れて、エンゲル係数も上がるらしい。仕事時間も短縮されたりする。断食と言っても、病人や妊婦などは免除されるし、この時期できなくて別の時期にすることも許されていて、とてもフレキシブル。友人のお父さんは、ラマダン月にはきちんとタバコもやめてたけど、日中だけじゃん、そのまま禁煙すればいいのに、と思ったのだけど、それはできなかったらしい。
こちらイスラム暦では、ラマダン月は第9の月。因みにラマダンとは「断食」という意味ではないのであしからず。

ラマダン月にジハードで亡くなるとよりアッラーの祝福を受けるということで、この時期テロを起こす危険が高いと言われているけれど、バリ島では既にテロが起こってしまった。ラマダン月の前にも実行するのか。このタイミングは何を狙ったんだろう。

ところで、3日(月)の午前中、北大西洋からアフリカにかけて金環食が見られます。イスラム教では、日食は不吉なものとされてて、以前中東で日食が見られた時は、国を休日にしたところも。我々がはしゃいで日食を見ている最中、イスラム教徒はカーテンを締め切って怯えていました。その怯え方は、正直(これほどまで)、と驚くほどで、彼らの日常や考え方にいかに宗教の教えが深く根付いているかを知らされた気がしました。

[参考]
・ユダヤ暦について イスラエルの休日 (在日イスラエル大使館サイトより)
・ラマダンについて Ramadan (BBC Religion&Ethicsのサイトより)
・金環食について Moon moves to make dazzling ring (BBC NEWS|Science/Natureのサイトより)
posted by M at 08:34 | Comment(2) | TrackBack(3) | 海外生活
Sun,02 October 2005

クラシック初心者の戯言

左サイドバーに表示してあるのだけど、今年クラシック音楽面での収穫、Nikoraj ZnaiderのCDがないかと、Virgin Megastoreへ行ってみた。
クラシック売り場は、オペラをチラチラと見たことがある位で、Virginはオペラが手前においてあるので、奥まで入ったのはこの日が初めて。
そこで新鮮な驚き。

クラシック売り場って、作曲者ごとに並べられているんですね。

有名な指揮者やソリストなら、彼らの名前で並んでいるだろうと思って探し始めたM、虚を疲れてしまいました。

このCDは、ベトベンとメンデルスゾーンだから、どっちだろ、と両方探したけど、結局店頭には見当たらず。米国発売で、Amazon UKでも輸入物扱いになっていたから、これはAmazonで買うしかないかな。
Znaider氏のCDは以前リリースされたプロコフィエフがあっただけ。
B00006313TProkofiev, Glazunov, Tchaikovsky: Violin Concertos
Alexander Konstantinovich Glazunov Sergey Prokofiev Pyotr Il'yich Tchaikovsky

by G-Tools


さてVirgin Megastore。なんというか、投売り状態です。殆どのCDが£4.99(約980円)−£7.99(約1,590円)。£3.99(約790円)なんてのも(The Clashの'London Calling'が、プラスチックの箱に入れられて山と積まれていた...)。
B00004BZ0NLondon Calling
The Clash

by G-Tools

店内には'Sale'の赤い張り紙や天井からの陳ビラがいっぱい。閉店セールのよう。
もう音楽はダウンロードの時代なんだろうか。街中でもiPODの人が主流だし。それでもまだウォークマンやCDウォークマンを聴いている人も見かけるけど(ラジカセ担いで音楽をかけている人も年に1回位見かけるけど)。
「ジャケ買い」って言葉も死語になっていくのかな。CDショップも、タワレコは完全撤退して、Virgin MegastoreもHMVも、いつ行っても手を変え品を変えsaleしてるし。

でもウチの近所に、1件「レコード屋」があるのです。こんな中心からはずれたところに、と思うけど、狭いお店の中にいつでも大抵お客はいるし、こういう需要もまだあるのかな。店頭に並んだものを見ると良く知らないミュージシャンが多いので、特定のジャンルのものではと思うのだけど。
posted by M at 18:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Sat,01 October 2005

動物愛護精神に富んだ!?人たち

たまには柔らかい話題も。

動物愛護王国の英国には、王立動物虐待防止協会(The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals: RSPCA)なる組織があり、動物が虐待されている、放置されている、などといった知らせを受けて現場に飛んでいくのですが、そんな組織が受け取った通報電話にはいろいろあって、その一部。

・「ソファの下に蛇がいる!」→TVのケーブルだった。
・「ネコが物干し綱に洗濯ばさみで留められているのが見えた」と心配そうな女性の声。→洗濯されたネコのぬいぐるみだった。
・「「ボドミンムーアの野獣(Beast of Bodmin)(M注:ネコ科の大型動物らしい。日本でいう化け猫かな)」が24時間戸口のところで寝ている」。→黒いプラスチックバッグに入った新版の電話帳だった。
・怪我をしているカササギの様子を見てみようと近寄ってみたら、白黒のジョギングシューズだった。
・浸水した所に死んだ馬がいるとの報告。→厚板材だった。

そして
・ロンドンのあるアパートから、犬が捨てられていると大量の通報。→ベランダにいたのはぬいぐるみの犬。
toy.jpg 「おさわがせしてごめんなさい。」


[参考]
Cuddly toy sparks sick dog panic (CBBC|Newsround|Animalsのページより)
RSPCA (The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals)
posted by M at 23:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 海外生活
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