店主敬白
20日(木)−24日(月)、更新をお休みします。
25日(火)にまとめて記事をアップする予定です。
Mon,04 July 2005

Live8その4−Live8について思うこと

1.Live8の意義について
私はLive8については、全面的に賛成でも全面的に反対でもない。
行動、開催の意義は大いに認めたい。今回の活動で、少なからずの人がアフリカに、そしてその窮状に目を向けて現状を知り得ただろうから。啓蒙という意味では今回の活動は大きかったと思う。ミュージシャンは、特にこちらでは自分の影響力の大きさをわかっている。それを利用することも知っている。
金銭的援助だって、全くないよりは勿論あった方がいい。自主的な寄付ならなおさらいい。英国では、チケット申し込みの際text messageを送るごとに1.5ポンドの寄付金を支払う形だった。約300円。日本は1,000円だったと聞くけど、高すぎる設定じゃないかと思った。500円でも充分すぎる位ではと思う。コンサートにかかる費用の桁が違い、スポンサーのかつも違うから仕様がなかったかもしれないけど。
こちらではwhite bandが1-2ポンド(店頭では寄付で好きな金額。大抵1ポンドですねLive8会場では2ポンドで売られてました)。日本では300円。それ位で寄付としては妥当ではと思う。ちりも積もれば山となる。
昨日書いたように、コンサートで、1985年に貧困で今にもしにそうだった少女が救われて、元気になって、学業を終えてこれから社会に出て行くまでになった。そういう事実があるのは嬉しい。そしてその事実は、ほんの少しの行動と善意の寄付で生まれ得るのだなと実感。

2.コンサートのやり方について
今回コンサートを立ち上げた際、こちらで最初に起こった批判は、「アフリカ支援なら、なぜアフリカ系ミュージシャンを採用しないのか」というものだった。それに答えるように英国内ではCornwall(英国南西部地方)で、Africa系ミュージシャンを集めたコンサートが行われた。でも、昨日書いたように、これについてのTV放映はわずか。Londonでのコンサートでは、アフリカ系のコーラス隊、少年コーラスがミュージシャンたちと登場したけど、彼等を前面に出す、あるいはフィーチャーする場面はついになかった。合間合間に見るCornwallのステージが素敵だったので、なお残念だった。
じゃあなんでそちらに行かなかったと言われそうだが、このCornwallでのコンサートのことは、前日の金曜にコンサートの概要を知るため新聞を買って、そこにあった記事で初めて知ったのだ。入場入り口とか、どんな風にスクリーンが設置してあるとか、トイレ等の設備といったことは、official siteにはなくて、新聞を買うしかなかった。それもThe TimesとThe Independentの2紙買って、The Independentだけに載ってた位。私が日頃からある特定のnews意外にあまり接しない生活をしているためもあるけど、こちらの報道ももっぱらLive8のコンサート、Hyde Parkでのコンサートのみに関心が行っていたのは事実。当日のBBCの中継も然り。勿論知っていても、Cornwallはちと遠い。
私のDidoの評価がBBCの評価より高いのは、Youssou N'Dourとのジョイント・ステージを行い、それが見事だったこと、そしてメッセージをちゃんと述べたから。何もメッセージを言わないミュージシャンも中にはいて、なんでこの場に出てきたのかしらん、と思ったのだ。

Bob Geldofは、20年前のLive Aidのスタイルから離れられなかったのだろう。勿論欧米のヒットメーカーが出れば、大いに関心は盛り上がる。でももっとアフリカそのものを前面に押し出したらよかったのに。
「彼はずっとアフリカに行っていて、アフリカには素晴らしい文化があることも知っているのだから、そういったものを紹介するプロジェクトを行うべきだった。」という声もある。然り。アーティストの紹介、絵画展、ミュージシャンの招聘等、他にもいくらでも方法はあるし、その方が直接アーティストたちの懐も潤うだろう。今後Live Aideの看板を利用して、そういった展示会をして欲しいものだ。

当初の記者会見で、Bob Geldofは、「Live8はLive Aidと違う」と言っていたが、こちらで発売されている雑誌、'Radio Times'を読んだら、どうもLive Aidのプロジェクトの会議で20周年の話をした直後Bob Geldofが言い出したらしい。やっぱり20周年記念の側面はあったんだな。だからコンサートの形式も、似たようなものになってしまったんだろうか。誘いの電話を受けた時、Paul McCardneyは最初「お前皆になんて言われてきたかわかってるのか、やめとけ。」と言ったらしい。それでも結局趣旨に賛同して出演したらしい。他のミュージシャンも、趣旨に賛同しつつ、伝説に加わりたいとか、ノスタルジアもあったんではと思ってしまう。Live Aidの時まだ生まれてすらなかったJose Stoneは、親にLive Aidの話を聞かされてきて憧れていたような気持ちで出たようだし。
決定が急だったのは嘘でなかったよう。当日、出演を終えたあと直ぐAustriaに飛んで夜のコンサートをこなしたU2や、同様にR.E.M.も夜他国(何処だか忘れた、失礼)に飛んでコンサートを行ったとのこと。

3.ターゲットについて
こちらでは、「サミットを盛り上げようと、BobとBlairが結託したんでは」といった話まである。実際当日コンサートでは、これでもかとG8についての映像が流れ、各国首脳の顔が映し出された。本当にG8の宣伝のためかと思ってしまいそうだった。日本では2002年に政府がコンサートを企画して、安室奈美恵が歌ってたもんな。これがG8の宣伝のために行われたとしたら、英国政府、外務省はたいしたもんだと思ってしまう。背後によっぽど凄い広告会社が動いたのか、とも。ミュージシャンたちは、「ロビー活動だ」と言っているけど、期せずしてG8に関心を呼ぶ役割を果たしてしまった。

4.アジェンダ設定について
'Make Poverty History'−貧困をなくす、ということを主張している今回の活動。でもまず貧困の原因はなんだろう。今回は経済・産業活動に焦点が当てられているけど、気候不順もあるだろうし、そればかりでなく政情不安定も大きな要因だろう。G8首脳は政治アジェンダとして、アフリカの政情安定を図るよう主張することも必要ではないか。
私の身近に、英国に亡命を求めてやってきた人をケアする団体で働いている人がいる。いろんな事情が背景にあるだろうが、その人たちは英国まで来るだけのお金が払える人達、エージェントにお金を払うことができる人々である。中には現地で運転手付きのベンツに乗り、お手伝いを何人も抱えていたような「私よりも豊かな生活をしていた人々」(知人談)もいる。一方で、本当に貧しいまま、逃げることもできない人々もいる。そういった貧富の差を生み出している構造を改善させることが必要なんじゃないか。アフリカというと、砂漠の中で貧しく、切るものも食料もろくにない人たち、といった印象があるけど、そんなメンばかりではない。大都会もあるし、普通の都市生活を営んでいる人たちもいる。その差をなくさせることを考えないと。
援助も大切だけど、今のままでは、負債→援助→負債蓄積...の輪は途切れない。貧しく、産業がない人たちに自立の道を作っていくことがもっと重要だろう。

5.日本だってやっている
日本はアフリカ大陸に対する世界一の債権国(他の地域でも最大の債権国であることが多い)。この事実を知っている人は少ない。アフリカのある国で休暇を過ごした英国人の知人は、「日本政府のお金で立派な病院が建っており、日本人の医師が何人も派遣されて働いているのを見て驚いた。日本人は、こんな遠くまできてアフリカの人々のために働いているのだと感動した。自分たちはそこまでやっているだろか。」と言ってくれた。残念ながらそういった事実はあまり知られていない。日本がいかに金銭、人的資源の両面で貢献しているか、G8でアピールして欲しいものだ。

この後Bob Geldofたちは、6日(水)のG8当日まで「ロビー活動」(スコットランドでのコンサート、デモ行進)を続ける。勿論意義のあることだと思うし、趣旨には賛同できるところもあるからコンサートにも行ったし、white bandも購入した。小さいことだけど、私のできる範囲で。このあとは、方向を間違わない活動をしてくれるよう、G8だけでなく、Live Aid関連の活動についても'we will be watching you'(by Sting)
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advair pills
Excerpt: Live8その4−Live8について思うこと
Weblog: advair pills
Tracked: 2007-01-30 18:37
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