店主敬白
20日(木)−24日(月)、更新をお休みします。
25日(火)にまとめて記事をアップする予定です。
Tue,19 July 2005

2005 Prom4 Die Walkure

昨夜(18日(月)はPromsへ。

参考までに書くと、Promsとは、ロンドンのRoyal Albert Hall(以下RAH)を主会場として、7月中旬から9月中旬までの2ヶ月間毎晩クラシックのコンサートが開催される催し。1895年から始まり今年で111回目(てことは、戦争中も中断しなかったのか)。当代一流の演奏家が安く気軽に見られる、こちらの夏の風物詩。
チケットは£6(約1,200円)から£73(約14,600円)まで(様々な割引制度あり)。
でもPromsで有名なのは、地上階の中心部の座席を取っ払って作られたアリーナと、最上階のギャラリーでの立ち見(約1,400席)。こちらの人はこれらの場所をPromenadeと言い、ここで立ち見することを'promming'と言います。ここは£4(約800円)で、当日30分前から販売開始。でも大抵1,2時間前から皆列を作って待つ。昨年のRattleのBeethovenの第九なんて、昼に行ったら既に長蛇の列で、13時に番号札が配られて「夕方戻ってきてね」。
もう一つ有名なのは最終日の' Last Night in Proms'。こちらの人々は、この夜の最後に国歌(♪God Save the Queen♪)とエドガーの「威風堂々」を歌い、国威発揚意識を高めて、で、夏も終わりだなと思うわけで。
BBC radio3が全コンサートを中継、しかも翌日14時(日本時間夜22時)から再放送もあるので海外でも聴衆可。
更に付言すると、RAHは、The Beatlesが王室も出席したチャリティ・ショーで演奏して、ジョン・レノンが「安い席の人は拍手をしてください。高い席の人は宝石をジャラジャラ鳴らしてください。」と言った所。

閑話休題。
というわけで、クラシックいまだよくわからないのに、また出かけてきました。
昨夜の演目はDie Walkure。Covent GardenのRoyal Opera House(以下ROH)のオケと出演者がごっそり移動して、コンサート形式(題名のない音楽会風)での舞台。三大テノールの1人DomnigoがSiegmundでProms初登場、さらにWotanが当地で大人気のBryn Terfelだってんで前売りは即売り切れ。いつもは当日並んで「プロムる」貧乏学生Mも、こればかりはとは初めて予約。下から2番目の値段のチケットを予約したのに、既に満席だったかrestricted viewの一番安い席が来た時にはちとがっかり。でもまぁDomingoの顔を見に行くわけでなし、老けたSiegmund見るより声だけで充分、と高を括っていざRAHへ。
が、行ってみたら、座席は舞台右斜め後方の3階部分の端。オケが上から(一部照明で隠れるも)よく見えて、音も大迫力。歌手は横から見る形に。偶に右を向いて歌ってくれると正面で対峙している気分。生の声が良く響いてきました。

で、コンサートは、良かったんですよ、これが。高を括っていた私が悪かった。
Domingoは凄く若々しくて色気のある声でビックリ。声量も他の歌手とは比べ物にならないほど。第一声で観客掴んでました。若い時は声だけで悩殺したんでは。Siegmund演ってても違和感ない(演技力も凄いのね)。Sieglindeとの恋のやり取りの部分もドキドキするほど。さすが三大テノール。すいません、無知な私がいけませんでした。
でも1幕で登場しただけでstanding ovationって。しかも2幕終了後帰った人があちこちに。Domingo目当てだったのか、それとも帰るのが大変だから?私の隣に座っていた女性二人は、Bristol(英国の南にある海岸沿いの都市、英国の湘南?)からきたと言ってたけど、3幕開始直前「犬が逃げちゃったんで帰らなくちゃ」と帰っていった。
実はDomingoとSieglinde(Waltraud Meier)以外のキャストで3月にROHで観ているのだけど、その時同様Brunhilde(Lisa Gasteen)はやっぱり良かった。大迫力。女戦士WalkureとSieglindeがそろう三幕冒頭、群を抜いた存在感。Sieglindeも良かった。クラシックはホントに疎いMですが、(あ、ここはフォルテね、ピアノね)とわかる位の歌い方。愛するSiegmundの子供を宿している、とわかってからの雰囲気の違いも良く出してた。
WotanのBryn Terfelは3月より断然良かった。3月の時点でもこちらでは絶賛されてたんだけど、私が見に行った日は悲壮感が感じられなくて、何でかなぁと思ってたら、アンコールにWalesの国旗を背負ってきたんでわかった。この日はラグビーの6カ国対抗戦の決勝で、ウェールズ人としては心ここにあらずだったんだろうな。でも昨夜は3幕最後、父と娘が互いを愛しい、いとおしいと思いながら、娘をWalkureの任から解き、眠らせて人間界に放つシーンではちょっとウルウルしました。
Fricka(Rosalind Powright)もHunding(Eric Halfvarson)も良かった。
オケも、3月に聞いた時はこじんまりしていて迫力がないように感じたけど、昨夜はある意味主役だからか大迫力。アンコールは3回位あったけど、最後はオケに大拍手でした。

[参考]
BBC Proms

[鑑賞メモ]
場所:Royal Albert Hall, London
日時:2005年7月18日(月)17:00-22:30
出演者(登場順)
Placido Domingo Siegmund
Waltraud Meier Sieglinde
Eric Halfvarson Hunding
Bryn Terfel Wotan
Lisa Gasteen Brunnhilde
Rosalind Plowright Fricka
Geraldine McCreevy Gerhilde
Elaine McKrill Ortlinde
Claire Powell Waltraute
Rebecca de Pont Davies Schwertleite
Irene Theorin Helmwige
Sarah Castle Siegrune
Clare Shearer Grimgerde
Elizabeth Sikora Rossweisse
Orchestra of the Royal Opera House, conductor Antonio Pappano
posted by M at 20:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
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