店主敬白
20日(木)−24日(月)、更新をお休みします。
25日(火)にまとめて記事をアップする予定です。
Sat,20 August 2005

Prom41 West-Eastern Divan Orchestra, Barenboim,マラ1は走れメロス!?

14日(日)、友人とそのパートナー氏が声をかけてくれて中華街で飲茶。その後、彼女が親切にも譲ってくれたチケットでPromsへ。

以下、相変わらずクラシックを分かってない人間の感想です。ご笑読あれ。

この日のコンサートは、Barenboimがパレスチナ人の友人の故Edward Saidと立ち上げたプロジェクトで、イスラエル人とアラブ人の音楽家でオーケストラを編成し、セミナー、そしてコンサートツアーを行っているというもの。詳細はここに。

さて、この日の演奏。

♪Mozart Sinfonia concertante in E flat major, for oboe, clarinet, bassoon and horn, K297b

まるで学生の発表会のような雰囲気。楽団も音も若々しい!
Barenboimは、指揮をするというよりそれぞれの演奏家に優しく語りかけているような雰囲気でした。彼の指揮は BerlinのStaatoperで見ただけで、その時は殆ど姿が見えなかったけど厳しい雰囲気だった記憶が。実際はどんな指揮をするのかしら。
演奏終了後も、自分は隅に寄ったり、楽団員の間に入って目立たないようにしている姿が印象的でした。カルテットの4人は終了後胸をはっているような、清々しさが。
音楽は...ええっと、ええっと、掴みどころがないまま終わってしまった印象。

♪Mahler Symphony No.1 in D major

この曲も初めて鑑賞(す、すいません!!初心者で)。
第一楽章を聞いた感じでは、現代音楽とベトベン達の中間のような、でもより現代音楽に近いような印象。いろんなパターンがあって、この楽章だけでもショート・ストーリーがかけそうな曲だなぁと思って聞いていたら、第二楽章でまた全然印象が違う。
なんでこれが一つの交響曲?と思いながら聞いていて、(あれ?これってなんだか人の一生のような...)と思って解説を読んだら、やはりそのようなことが書いてあって、しかも第3楽章は'The Huntsman's Funeral'という絵をモチーフにしたと書いてある。
ここにきて、1,2,3楽章がRosieのlifeに思われて、まだ死後3日目だったので、いきなり涙が溢れ出してしまった。
でも第4楽章に入って、なぜか突然(「走れメロス」のストーリーのようだなぁ)と思うと、その後私の頭の中は「オペラ、走れメロス!」が描かれていたのでした。
第4楽章、終わりそうで終わらない。王様が「やっぱり改心するの止〜めた」って言いだすんじゃないかと思ったほど。最後にホルンが立ち上がったんでビックリしたけど (そう指示されてるそうですね)、それで華々しくファンファーレになって、よかった、よかった。

曲の演奏終了後、通りかかったスキンヘッドなオヤジ(どう見てもArsenalの試合観戦後Promsに来ている)が、私の涙を見て'Fantastic!'と声をかけてくれたけど、音楽に感動してるんじゃないんだよぉ。ごめんよぉ、オヤジ。

第3楽章は聞いたことありました。アレンジされたものがピアノの練習曲にあった記憶が。

この演奏後も、Barenboimは「楽団員に拍手を」とばかりに手を広げ、自分は完全なクロ子とグレ子黒子に徹してました。
でも拍手が凄かったので、まずはアンコールを一曲(その時は何なのかわからなかったけど、ElgarのNimrodだったそう)。
その後、突然このプロジェクトやオケについて語りだし、結局前面に。ハンドマイクがないので、座っている方(この日の席は舞台右手)を向いてくれた時しか聞き取れなかったけど、文化がナショナリズムを凌駕することを話していた(と思う。詳細は26日(金)の14.30(GMT+1)からの再放送で聞いて確認するつもり)。「来週はこのメンバーでRamallahに行きます!」と言い、「ブラボー!」と大喝采。

Ramallahでは、今日と同じMorzartの他、Weber、ベトベンの5番を演奏するようです。
[参考]Daniel Barenboim公式サイト

で、さらに一曲演奏。これも曲紹介が聞こえなくて何なのかわからず。ただWagnerのように聞こえたんでえっと思ったのよね。それに曲紹介のとき会場がざわついたから、そうではないかなぁと。後日新聞で確認したら、やはり"Vorspiel und Liebestod (Tristan und Isolde)"でした。

アンコールに入って、特に最後の曲になると、発表会の雰囲気が抜けてプロのオケの演奏会のような雰囲気がしてました。

演奏後、楽団員同士があちこちでHug&握手しているのが印象的でした。このオケだからではの光景。21日(日)のRamallah、成功するといいな。

心配したのは、実は13日(土)の夜から、イスラエルでは「ティシャ・ベアブ」という宗教上の祭日で、断食をする日。イスラエル人の楽団員、お腹すいてないかな、と。でも外国に出ているから断食しなかったかもね。

programmeには、Morzartの4人の管の演奏者の名前はありましたが、楽団員の名前は「治安上の理由で掲載しません」。早くこんな文言がなくなるといいな。

という訳で、純粋に音楽聴いてる部分2割、政治的な考えが頭を巡っていたのが4割、ネコの死が頭を巡っていたのが4割、といった感じではありましたが、良い夜を過ごしてきました。
友人にひたすら感謝。本当にありがとう。

[参考]
BBC Proms公式サイト

各紙Review
The Guardian★★★★★
The Independent★★★★★
The Times★★★★☆

[鑑賞メモ]
場所:Royal Albert Hall, London
日時:2005年8月14日(日)19:00-21:30
出演者
Mohammed Saleh oboe
Kinan Azmeh clarinet
Mor Biron bassoon
Sharon Polyak horn
West-Eastern Divan Orchestra, Daniel Barenboim conductor

For security reasons, the names of tonight's players are not printed in this orogramme-book.(プログラムp.14、オーケストラ紹介の項より)

[27日(土)追記]
昨26日(金)、BBC Radio3で再放送を聞きましたが、残念ながらBarenboimの生talkはなし。アナウンサーが、「このオケはArabとIsraelのsolidarityをcourageするもの」と紹介していました。
posted by M at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
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