店主敬白
20日(木)−24日(月)、更新をお休みします。
25日(火)にまとめて記事をアップする予定です。
Tue,30 August 2005

Prom59 Tonhalle Orchestra, Zurich, Emanuel Ax, David Zinman

今週に入って夏が戻ってきたロンドン。今日明日の最高気温は27-30℃。今になって一生懸命夏してくれてます>英国のお空。といっても秋空ですが。

先週は冬物の上着を準備していったのに、昨29日は7分袖のブラウスでも暑かった。そんな中、Promsへ。

昨夜は念願のArenaでの鑑賞。ticketは91番目。3列目の真ん中と右端の中間辺りに立ちました。3列目といっても、立ち見だから殆どかぶりつき。舞台から1m位。800円でこれは本当に御の字です。勿論早く入っても、わざと中央真ん中や後ろ辺りに座る人も。
客層は、クラシック好きのオヤジが多かったけど、音大生もちらほら。中には、Camden Townと行き先を間違えたのでは、と見まごうパンクファッションの若者たちも。
前売りでは、金曜でも一番安い席がまだ残っていたはずなのに、昨夜見てたら満席。ArenaもGalleryもぎっしり。

♪Wagner Der fliegende Holländer
大きい音の楽器は後ろ、って言うけど、この曲の時、弦がよく聞こえず。もしかしてかぶりつきより後ろの方が音が良く聞こえるのかしら、と思った位。

♪Beethoven Piano Concerto No.3 in C minor, Op.37
ピアニストのEmanuel Ax氏は羽田健太郎を髣髴させる雰囲気。その風貌からちょっと想像できない(失礼!!)柔らかい、ロマンチックなピアノでした(そういう曲だから?)。第一楽章、自分で歌いながら弾いていたのが印象的。何か歌詞を当ててたのかしらん。口の動きからして、ただ'Pa-pa pa pah'って感じだったけど。曲はピアノ対オケ1対1って感じで、和のイメージはなかったけど、ピアニストもオケも良い雰囲気での演奏。演奏が終わって、なぜか周囲の人が皆「にこっ」「にこっ」ってしてる。演奏した楽団員も互いに「にこっ」「にこっ」ってしてる。そんな柔らかい雰囲気が漂っていました。

♪R. Strauss Also sprach Zarathustra
これはもうどうしても頭の中は'space odyssey'−モノリスが飛び、HALが暴走−。この時は、人数が増えたのか、弦の音もはっきり、メリハリよく聞こえました。第一、第二バイオリン、チェロそれぞれソロのパートは、ソリストがいずれも全体の演奏の雰囲気を壊すことなく綺麗なソロを奏でていました。とっても力強い演奏、でも決して過度に雄雄しいごつごつした演奏でなく、適度に洗練されていて、とてもチームワークの良いオケだなと感じました。弦のソロだけでなく、管、打楽器、それぞれが出番を忠実にこなしてる、という印象。この曲の演奏終了後も、自然と笑みを浮かべている奏者が多数。雰囲気良さそう。

指揮者のDavid Zinman氏は、ショーン・コネリーが小さくなったような可愛いオジサンでした(再び失礼!!)。

この夜の演奏を聞いていて、オーケストラという仕事に感動。どんな仕事でも多くの人の手が通っているわけで、例えば製造業でも多くの人が少しずつ部品を組み立てて、チェックして最後に製品ができる。でも一同に会することはない。ビルやダムの建設だとあるのかな。オケって、大勢の人間が一堂に会してするとっても大きな仕事だな、と。100年以上前に作られた音楽を、解釈を変えながら今も演奏し続けて、楽譜などをめくるのもいまだ手作業で(あれ、自動的にPC画面で出せないものなのかな)。
人間が大勢集まって成し遂げる大きな作業ってこと、そして古いモノを大切にしつつ、新しい命を与える作業だってことに感動した一夜でした(えっ、当たり前!?常識!?)。

これからは曲は通して聴きたい。これまではクラシックってよくわかってなかったから、さわりだけのCDや名曲アルバムで充分と思っていたけど、土曜も昨夜も、序曲だけでは物足りない、全体を通して聞きたいと思った。やっぱり作曲家は、全体を通して伝えたいことを書いているんですもん。最も今のところ私がそれを正しく読み取っているかどうかというと、まだまだだけど(まぁのだめもそうだから(笑))。

しっかし、5時間にも渡るoperaの楽譜を書くって凄い作業だよね。しかも手書きで>Wagner先生。

アンコールではまたマーチが。今回は帰りのバスで話題にしている人がいなかったのでなんだかわかりませんでした(T_T)。

バイオリンに5人も日本人の名前を発見。同胞が活躍しているのを見るのはやはり嬉しい。

[参考]Prom59(Proms公式サイト)
BBC Radio3, part1 part2
Tonhalle Orchestra, Zurich公式サイト
Emanuel Ax(Sony musicのページ)

[鑑賞メモ]
場所:Royal Albert Hall, London
日時:2005年8月29日(月)19:30-21:35
出演者:
Emaniel Ax piano
Tonhalle Orchestra, Zurich, Devid Zinman conductor
posted by M at 21:34 | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽:クラシック
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