店主敬白
20日(木)−24日(月)、更新をお休みします。
25日(火)にまとめて記事をアップする予定です。
Wed,19 October 2005

Siegfried (Royal Opera House)

すっかり冬の匂いがしていた、肌寒かった18日(火)のロンドン、その中、Royal Opera HouseにてDer Ringの2日目"Siegfried"を鑑賞。

いろいろと虚を突いているようで、実はとっても原作に忠実にあろうとした舞台だったのではないかと思う。これまでBerlinで1回、ENOで1回(コンサート形式)で見ているけど、一番ストーリーがわかりやすかったし、Wagnerが意図したのはこんな物語だったんだろうな、と思った舞台だった。
Siegfried役のJohn Treleavanは好演。最初は粗野で、傍若無人ともいえるような振る舞い、でもそれは、自分が何者なのかわからず、存在の意味を掴めないで自分を持て余しているからで、生い立ちを知り、そして恋を知り、変わっていく青年、といった感じが良く出てました。第二幕中盤、竜を倒した辺りから声がやや小さくなっちゃったんだけど、出ずっぱりだから大変だよね。
Wanderer(Wotan)役はJohn Tomlinson。これまで観たWotanの中で一番良かった。TerfelファンのMですが、これほど重厚に演じられちゃうと感服せざるを得ない。最後までしっかりした歌、演技でした。勿論この日一番ブラボーの賞賛を浴びたのは彼。WoodbirdのSarah Foxも良かったんだけどけどな。Woodbirdって不思議な存在のイメージがあったけど、この夜のWoodbirdはちょっとコミカル、「真夏の世の夢」のパックのよう。賞賛の声がなかったのは何故かな。
舞台装置はとてもシンプル。第一幕は、中央に、作りかけなのか残骸なのか、片翼で、半分中身が剥き出しになった飛行機がおかれ、その周辺で鍛冶仕事。SiegfriedがNotungを作り上げて高々とかざすと、飛行機や周辺の残骸、そしてMimeが偶々広げていた本から火花が。もしかしてKeith Warnerは火遊び好き?
第二幕は、手前にレールが引かれて、そこが洞窟前の設定。舞台を横切ってワイヤがおかれて、これが洞窟の入り口。途中、Siegfriedがいろいろと思い悩むシーンは、洞窟の中央には穴があり、彼がそこに座ると、周辺部分が上にあがって、下に隠れていた草むらが登場。その周囲に、張りぼてのバンビや鳥が登場するシーンはちょっと失笑も。確かに安っぽい遊園地のようではあったけど。Fafnerが箱男のような設定は面白かった。Philip Ens声良いなぁ。
第三幕は、Die Walkureで登場した白い壁。右手に銀色の螺旋が。ここにまた日が走るかと思ったら、白い壁に開けられた扉の向こうが輝いて、そこから目覚めたBrunhildeが登場。火遊びは一舞台一度と決まってるのかな(笑)。この白い壁が回転して、BrunhildeとSheigfridのやり取り、心境の変化を表してました。

オケは、前回同様、「伴奏」って感じの演奏と存在感。これが程良い加減なのかな。
鑑賞メモ
posted by M at 21:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Tue,18 October 2005

Die Walkure (Royal Opera House)

#18日(火)にRoyal Opera Houseにて、Siegfriedを鑑賞。参考に、blogを始める前、3月19日(土)に鑑賞したDie Walkureの感想を記事にしておきます。

19日(土)、Covent GardenのRoyal Opera Haouseにて、Opera"Die Walkure"を鑑賞。
ワーグナー大好きなのに、このRing series知らなかった。抜かった。"Reingold"は残念ながら昨2004年11,12月に上演。丁度日本に帰国中だったんだよな。演出家は新国立で「トーキョー・リング」を演出したKeith Warner氏。

歌手が皆一流だからか、Amphitheatreにいても、pianoでもセリフがはっきり聞き取れる位。ENOも好きだけど、劇場のつくりの差か、歌手の差か、聞きとり難いことあるんだよな。
この日一番ブラボーの声がかかってたのはSiegmund役のJorma Silvasti。確かに力強くてよかった。私はSieglinde役のKatarina Dalaymanにも拍手を送ったんだけど。この二人のやり取り、Brunhildeじゃないけど、感動して応援したくなったもの。その敵であるところのHunding役のStephen Millingもよかったですよ。どっしりした存在感があった。Bryn TerfelのWotanは、なんだか人間くさくて、苦悩すると言うより、自分のわがままさに気づかぬまま突き進んじゃった感じ。この舞台で見るとWotanってとってもやな奴なんですけど。Lisa GarsteenのBrunhildeは最初おてんばだけど、愛を知って大人になっていく感じがとってもよく出てた。
第三幕では舞台中央に白い壁があって、それが回転して展開を示していて、 Wotanが現れた時など、舞台を半分に仕切る形で、WotanとWalkure達が、舞台手前側で、それぞれ壁をはさんで立って、顔をのぞかせあったりしてました。舞台の上から左手壁中央に向かって滑り台のようなものがあって、それが舞台の後ろを通っているように見せて、右手から舞台中央に向かってまた伸
びてるんだけど、最後に Brunhildeが火につつまれるシーンで、その滑り台の上に火が走って舞台中央に横たわるBrunhildeを包む様な感じに見えたのにはびっくりした。‘Siegfried’で彼女が発見されるシーンはどうなるんだろ。
オケはいつも出だしが不安定な感じがして、特に管系がいまいちで、聞いていて落ち着かない感じも。でも進むにつれてまとまった音に。ENOだとオケが大きすぎて歌が聞こえないこともあるけど、それはなくて適当な音量。でもなんとなく間延びした感じも受けました。BerlinのBarenboim指揮だと、いかにもドイツらしい、重厚な質実剛健な音に感じたけど、それよりはやや軽い感じ。私はBerlinのような、しゃきしゃきした感じが好きだな。でもPaul Daniel指揮のENOのThe Ringは全体的に好きだった。
2002年のENOの Barbicanの時のように、泣きそうになるほどまではいかなかった。ENOのBarbicanはコンサート形式で、でも一緒に行った友人を始め、あちこち泣いている人を結構見かけたくらい感動につつまれてたけど。
アンコールの時、Bryn TerfelがWalesの旗を背中にかけて登場(笑)。実はこの日、ラグビーの6カ国対抗試合(Six Nations)でWalesが優勝していた。もしかしてRerfel、舞台どころじゃなかったかも。楽屋でTV見てたかも。
鑑賞メモ
posted by M at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Tue,04 October 2005

月の沙漠

先日、友人Cと会った時のこと。
「今度これを歌うんだけど、意味教えてくれる?」と言って見せられたのが、「月の沙漠」。
うわ、何かと思いきや。ちょっぴり汗。
で、訳しはじめてみたんだけど、歌詞のようにしようと思うと難しい。しかも、見せられたのが楽譜で、歌詞がひらがななので、焦っていることもあって間違ってしまう。
1番の「きんとぎんとの『くら』」は、最初(金と銀とだから、長い旅行に必要な財産もってるんだろう)と、'treasure box'と訳してしまい、しかも2番で「きんのくらにはぎんのかめ」と出てきたところは、(宝物を入れているでっかい甕)が浮かんでしまうし。そこまできて、(ん!?)と。
くら→鞍じゃん。このかめは、砂漠を旅するための水が入ってるんだ(なぜか頭の中は「ハクション大魔王」の瓶のイメージが)。
3番の「そろいのうわぎ」も、'jacket'じゃないし、と'coat'にしたら、「袖があるイメージだけど」と言われちゃって'cloths'に。
日本語って、普段聞いたり歌ったりしている分にはなんとも思わないけど、いざ英訳しようと思うと難しい。漠然としたところが多いのだ。

あとから調べてみたら、この歌のタイトル、もともとは「砂漠」ではなく「沙漠」だったということ。最近では「砂漠」と訳されていますが。日本人が漢字を見たイメージとしては「砂漠」はタクラマカンかサハラのような、炎天下のだだっ広い砂漠を浮かべますが、「沙漠」と書かれると、規模よりも寂れた、寂しい感じがしません?

日本の童謡を英訳して歌ってらっしゃるGreg Irwin(グレッグ・アーウィン)という米国人歌手がいらっしゃることも発見。
B000091KYEBlue Eyes~Beautiful Songs of Japan~
グレッグ・アーウィン 吉丸一昌 林古渓

by G-Tools

この方は「月の沙漠」を"Moon Over The Desert"と、月に焦点を当ててらっしゃいますが、私たちは"The Desert Under The Moonlight"と、沙漠に焦点を当ててみました。是非Irwin氏の訳も見てみたい。

[参考]
月の沙漠記念館
www.gregirwin.com(Greg Irwin(グレッグ・アーウィン)氏オフィシャルサイト)

で、MとCの共訳は以下の通り。
雰囲気が伝わってますでしょうか。
posted by M at 16:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Sun,02 October 2005

クラシック初心者の戯言

左サイドバーに表示してあるのだけど、今年クラシック音楽面での収穫、Nikoraj ZnaiderのCDがないかと、Virgin Megastoreへ行ってみた。
クラシック売り場は、オペラをチラチラと見たことがある位で、Virginはオペラが手前においてあるので、奥まで入ったのはこの日が初めて。
そこで新鮮な驚き。

クラシック売り場って、作曲者ごとに並べられているんですね。

有名な指揮者やソリストなら、彼らの名前で並んでいるだろうと思って探し始めたM、虚を疲れてしまいました。

このCDは、ベトベンとメンデルスゾーンだから、どっちだろ、と両方探したけど、結局店頭には見当たらず。米国発売で、Amazon UKでも輸入物扱いになっていたから、これはAmazonで買うしかないかな。
Znaider氏のCDは以前リリースされたプロコフィエフがあっただけ。
B00006313TProkofiev, Glazunov, Tchaikovsky: Violin Concertos
Alexander Konstantinovich Glazunov Sergey Prokofiev Pyotr Il'yich Tchaikovsky

by G-Tools


さてVirgin Megastore。なんというか、投売り状態です。殆どのCDが£4.99(約980円)−£7.99(約1,590円)。£3.99(約790円)なんてのも(The Clashの'London Calling'が、プラスチックの箱に入れられて山と積まれていた...)。
B00004BZ0NLondon Calling
The Clash

by G-Tools

店内には'Sale'の赤い張り紙や天井からの陳ビラがいっぱい。閉店セールのよう。
もう音楽はダウンロードの時代なんだろうか。街中でもiPODの人が主流だし。それでもまだウォークマンやCDウォークマンを聴いている人も見かけるけど(ラジカセ担いで音楽をかけている人も年に1回位見かけるけど)。
「ジャケ買い」って言葉も死語になっていくのかな。CDショップも、タワレコは完全撤退して、Virgin MegastoreもHMVも、いつ行っても手を変え品を変えsaleしてるし。

でもウチの近所に、1件「レコード屋」があるのです。こんな中心からはずれたところに、と思うけど、狭いお店の中にいつでも大抵お客はいるし、こういう需要もまだあるのかな。店頭に並んだものを見ると良く知らないミュージシャンが多いので、特定のジャンルのものではと思うのだけど。
posted by M at 18:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Tue,30 August 2005

Prom59 Tonhalle Orchestra, Zurich, Emanuel Ax, David Zinman

今週に入って夏が戻ってきたロンドン。今日明日の最高気温は27-30℃。今になって一生懸命夏してくれてます>英国のお空。といっても秋空ですが。

先週は冬物の上着を準備していったのに、昨29日は7分袖のブラウスでも暑かった。そんな中、Promsへ。

昨夜は念願のArenaでの鑑賞。ticketは91番目。3列目の真ん中と右端の中間辺りに立ちました。3列目といっても、立ち見だから殆どかぶりつき。舞台から1m位。800円でこれは本当に御の字です。勿論早く入っても、わざと中央真ん中や後ろ辺りに座る人も。
客層は、クラシック好きのオヤジが多かったけど、音大生もちらほら。中には、Camden Townと行き先を間違えたのでは、と見まごうパンクファッションの若者たちも。
前売りでは、金曜でも一番安い席がまだ残っていたはずなのに、昨夜見てたら満席。ArenaもGalleryもぎっしり。

♪Wagner Der fliegende Holländer
大きい音の楽器は後ろ、って言うけど、この曲の時、弦がよく聞こえず。もしかしてかぶりつきより後ろの方が音が良く聞こえるのかしら、と思った位。

♪Beethoven Piano Concerto No.3 in C minor, Op.37
ピアニストのEmanuel Ax氏は羽田健太郎を髣髴させる雰囲気。その風貌からちょっと想像できない(失礼!!)柔らかい、ロマンチックなピアノでした(そういう曲だから?)。第一楽章、自分で歌いながら弾いていたのが印象的。何か歌詞を当ててたのかしらん。口の動きからして、ただ'Pa-pa pa pah'って感じだったけど。曲はピアノ対オケ1対1って感じで、和のイメージはなかったけど、ピアニストもオケも良い雰囲気での演奏。演奏が終わって、なぜか周囲の人が皆「にこっ」「にこっ」ってしてる。演奏した楽団員も互いに「にこっ」「にこっ」ってしてる。そんな柔らかい雰囲気が漂っていました。

♪R. Strauss Also sprach Zarathustra
これはもうどうしても頭の中は'space odyssey'−モノリスが飛び、HALが暴走−。この時は、人数が増えたのか、弦の音もはっきり、メリハリよく聞こえました。第一、第二バイオリン、チェロそれぞれソロのパートは、ソリストがいずれも全体の演奏の雰囲気を壊すことなく綺麗なソロを奏でていました。とっても力強い演奏、でも決して過度に雄雄しいごつごつした演奏でなく、適度に洗練されていて、とてもチームワークの良いオケだなと感じました。弦のソロだけでなく、管、打楽器、それぞれが出番を忠実にこなしてる、という印象。この曲の演奏終了後も、自然と笑みを浮かべている奏者が多数。雰囲気良さそう。

指揮者のDavid Zinman氏は、ショーン・コネリーが小さくなったような可愛いオジサンでした(再び失礼!!)。

この夜の演奏を聞いていて、オーケストラという仕事に感動。どんな仕事でも多くの人の手が通っているわけで、例えば製造業でも多くの人が少しずつ部品を組み立てて、チェックして最後に製品ができる。でも一同に会することはない。ビルやダムの建設だとあるのかな。オケって、大勢の人間が一堂に会してするとっても大きな仕事だな、と。100年以上前に作られた音楽を、解釈を変えながら今も演奏し続けて、楽譜などをめくるのもいまだ手作業で(あれ、自動的にPC画面で出せないものなのかな)。
人間が大勢集まって成し遂げる大きな作業ってこと、そして古いモノを大切にしつつ、新しい命を与える作業だってことに感動した一夜でした(えっ、当たり前!?常識!?)。

これからは曲は通して聴きたい。これまではクラシックってよくわかってなかったから、さわりだけのCDや名曲アルバムで充分と思っていたけど、土曜も昨夜も、序曲だけでは物足りない、全体を通して聞きたいと思った。やっぱり作曲家は、全体を通して伝えたいことを書いているんですもん。最も今のところ私がそれを正しく読み取っているかどうかというと、まだまだだけど(まぁのだめもそうだから(笑))。

しっかし、5時間にも渡るoperaの楽譜を書くって凄い作業だよね。しかも手書きで>Wagner先生。

アンコールではまたマーチが。今回は帰りのバスで話題にしている人がいなかったのでなんだかわかりませんでした(T_T)。

バイオリンに5人も日本人の名前を発見。同胞が活躍しているのを見るのはやはり嬉しい。

[参考]Prom59(Proms公式サイト)
BBC Radio3, part1 part2
Tonhalle Orchestra, Zurich公式サイト
Emanuel Ax(Sony musicのページ)

[鑑賞メモ]
場所:Royal Albert Hall, London
日時:2005年8月29日(月)19:30-21:35
出演者:
Emaniel Ax piano
Tonhalle Orchestra, Zurich, Devid Zinman conductor
posted by M at 21:34 | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽:クラシック
Sun,28 August 2005

Prom57 World Orchestra for Peace, Valery Gergiev

前日夜の興奮が冷めやらぬまま、昨27日(土)もPromsへ。

ここのところProms続きですっかりclassical music blogのようですが、何度も書いているようにクラシックは全くの初心者。海を越えてから聴くようになりました。安くていいコンサートがいっぱい開催されてる環境ってのはありがたいもんです。殆どの曲は、「初めて聴く」もしくは「サビは知ってる」です。そんな奴が書いてます。ご笑読を。


昨夜は前売り完売だったので、久しぶりにpromming。Arenaで聴きたかったけど、開場(ticket発売)の 1時間半前で既にかなり並んでる。対照的にGalleryは少なかったので、いつものごとくGalleryに(47番目でした)。早めに番号札を配ってくれたので、1時間ほど周辺をウロウロして、スーパーで安売りになってたサンドイッチとリンゴを夕食に購入。いつもは音大生、ミュージシャンの卵が多いGalleryですが、昨日は年配者が多かった。学生は三連休だからどこかへ行ってるかな。

この夜のオケは'World Orchestra for Peace'。1995年、ブトロス・ブトロス・ガリ前国連事務総長が、英国人指揮者Sir George SoltiにUN50周年記念コンサートを依頼した際、何処のオケを振りたいかと聞かれたSir Paulが、世界中のミュージシャンを集めたオケを編成してハーモニーを奏で、平和の中に生きていることを示そう、と提案し、結成されたもの。指揮者はValery Gergiev氏に引き継がれ、今年はUN60周年ということで世界ツアー中。第一バイオリン(第二バイオリンにも数名)は、各オケのコンマスが勢揃い。日本関係では、トランペットに大阪フィルの橋爪伴之氏、ホルンにサイトウキネン・オーケストラのGail Wiliams氏。他トランペットにHPAC Symphony Orchestra, JapanのMarlon Humphreys氏とありましたが、ググってみたけどこのオケ見つかりませんでした。そんなオケあるんでしょうか(あったらごめんなさい>関係者)。Humphrey氏の名前は、Pacific Music Festivalにはありました。

演奏された曲は以下の通り。
♪Rossini, William Tell-overture
♪Debussy, Prelude a 'L'apres-midi d'un faune'
♪Esa-Pekka Salonen, Helix
♪Wagner, Die Meistersinger von Nuremberg-overture
♪Rmisky-Korsakov, Sheherazade,Op.35
(encore)
♪Mendelssohn, Scherzo from A Midsummer Night Dream
♪Coates, Knightsbridge March


演奏では、曲ごとにコンマスが変わり、その都度バイオリンも各楽器も席変え。最初はビックリ。会場からも戸惑いと笑いが。
最初のウィリアム・テル序曲は、有名なファンファーレのところで超感動。この瞬間トランペットとティンパニは気持ちいいだろうな。演奏後、楽団員達も拍手。既にクライマックスかのよう。
でもその後はなぜかあんまり感動がなくて。まずDebussyって私ダメみたい。Esa-Pekka Salonenの新曲'Helix'は武満徹みたいだった。それだったら西洋の作曲家ばかり演奏しなくて武満やったらいいのに(Salonen、演奏終了後舞台に現れて挨拶してました。自分で振りたいと思わないのかな)。Wagnerは期待していたのに特段強い印象を受けず。'Sheherazade'も、アラブ世界を知らない人が書いたね、って思ってしまったし。映画「アラビアのロレンス」のテーマ曲の方がアラブ世界っぽいじゃん、などと考えてしまうM、実はロシア系作曲家も以前からあまり得意ではない。
勿論、個々の演奏家の素晴らしさはソロパートなどで充分分かったんだけど。銀河系軍団が勝てないように、一流どころの音楽家を集めても感動させられないってことあるのかな。
いや、これは私だけだと思います。周囲は「よかったね」「感動した」と皆さん言っておられたので。

それに、オケの編成がちょっと。平和のため世界中のミュージシャンを集めて演奏する、というのに、五大陸中オーストラリア(ニュージーランド)、アフリカからの参加者はいない。イスラエルからは1人いたけどアラブからはいない。スケジュールや技量の関係もあるかもしれないけど、ちょっと残念。
そんなことを思ってたら、どうしてPromsにイラクのオケを呼べないのか、とまで考ちゃって、結局あまり楽しめないままでした。

[参考]
Prom57(Proms公式サイト)
BBC Radio3, part1
BBC Radio3, part2

[鑑賞メモ]
場所:Royal Albert Hall
日時:2005年8月27日(金)19:30-21:45
出演者
World Orchestra for Peace, Valery Gergiev conductor
posted by M at 22:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Sat,27 August 2005

Prom56, Nikolaj Znaider, BBC Philharmonic, Brahms, Liszt

昨26日(金)夕は、三連休を前に殆どの人が脱出しているのか、人が少ない街を見やりながらPromsへ。

BBC Phiharmonicは、男性は白い上着と黒のズボンに蝶ネクタイ、女性は黒のドレス。その衣装の中、指揮者のGianandrea Noseda氏と ViolinistのNikolaj Znaider氏は黒の短いタートル襟のようなシャツに黒の上下と、全身黒で揃えたように登場。このZnaider氏、6月16日のBarbicanでのIsrael Philharmony Orchestraのコンサートで大感激した演奏家で、この夜も彼の演奏を楽しみにしていました。

♪Brahms,Violin Concerto in D major
Znaider氏、掴みはOK!って感じで、ソロのパートが始まったら聴衆がみな引き込まれたのが肌で感じられたほど。でも決して「俺様」演奏じゃない。BBC Philharmonicととても調和の取れた演奏。「和」って言葉が頭にずっと浮かんでた。出る所は出るけど、決して出すぎず、でも押えすぎず。掛け合いはきちんと掛け合いに、リードするところはリードして、という感じでした。オケとの合奏でも、決して音が隠れてしまうことはない。あんなにバイオリンがいっぱいある中、どうして彼の音だけがちゃんと聞こえてくるのか不思議。
6月のIPOとの演奏では、音が彼の体の中に入って、そこから聞こえてくる、まるで彼の体がアンプのようになっているように思われたけど、今回はそうではなくて、violinの少し上で音が膨らんで広がっている、って感じで聞こえました。前回同様、音はとても多彩。1つの音を出すところでも、いくつもの音を重ねて1つにしているのでは、と思うほど。今回は、席が舞台に近かったからか、音を厚く出しているところ、薄く出しているところがはっきりわかっておもしろかった。
第1楽章が終わった時点でかなりの拍手が。また第三楽章の最後は、演奏が終わる5小節(多分)位前から拍手している人がいた位。終了後、指揮者とZnaider氏が抱擁しあっていたけど、あれは心からの互いの賞賛と労いだと思う。
アンコールでZnaider氏と指揮者が再登場した際、Znaider氏に賞賛を受けさせようと指揮者がビオラとチェロの間で止まってたら、Znaider氏が慌てて戻って、一緒にって前に出そうとしてたり、オケにも丁寧に頭下げてる姿が、人柄が見えるようで印象的でした。
次はいつ、どこで、彼のどんな演奏を聞く機会があるかな。楽しみ。

休憩の際、通路で'very good, isn't it?'と言った声や、violin soloのサビの部分を鼻歌で歌ってる人など、観客が演奏をエンジョイしている様子が溢れてました。

♪Lizt,A Faust Symphony (original version)
こちらはうって変わって「集団のフォース」を感じる演奏。特に第一楽章の'Faust'では、楽器が増えた分も、そして第一、第二violinそれぞれの力強い演奏に圧倒されそうでした。第二楽章の'Gretchen'は、突然変化して室内楽のようで静か(実はここで突然先日のネコの最後を思い出して涙が溢れてしまったM。まだまだですね。周囲は、曲に感動していると思ってくれたろうけど)。第三楽章の'Mephistopheles'では、一転してまた賑やかに。今回は実はoriginal版で、Promsでも初演だったそう。endingの部分をWagnerが絶賛しているらしいけど、正直そこはよくわからなかった。Wagnerとは似ても似つかないし。全体として、Oboeとviolinの掛け合いが美しく印象的でした。

BBC Phiharmonicの演奏は、衣装から受ける印象も重なってか、とてもオーソドックスな、私がイメージする'Classical'な音楽を演奏をする楽団だな、という印象。
その中で、指揮者のGianandrea Noseda氏は、肩こりにならないかと思うような肩をいからせた指揮。各楽器に指示する時以外は、左右の手がほぼ同時に上下するか対称に動くか。その動きが感じの「八」にマルを描くような動きで、「それは名古屋市のマークだがや」と突っ込みたくなるくらい。よく動くし。特に'Faust'の時、靴が指揮台上でかつかつなる音がタップのように聞こえて気になってしまった。しかも「飛ぶ」し。リアル「カタイラ」を見てしまった気分。
かなり手を振るんで、先端恐怖症のM、怖いなぁと思って見てたのですが、'Faust'の第3楽章で、ティンパニとシンバルとトライアングルに目をやってて、ふと指揮者に目を戻すと指揮棒持ってない!!飛ばしたのかなぁ。怖かったよう。
それから、'Faust'の総譜が、小さな本のようなものだったのが気になりました。各楽器の楽譜は普通の楽譜サイズだったのだけど、なぜ総譜があんなに小さかったんだろ。

[参考]
-Prom56(Proms公式サイト)
-BBC Radio3
*全てのPromsはBBC Rdio3で生中継されており、また放送後7日間、Radio3のon-demandで聞くことができます(左バーの'Listen again'または'右上の'Radio Player'をclick)。またこの演奏は、9月8日(木)14:00(GMT+1、日本時間同日22:00)から再放送されます。こちらも同様にnetから聞くことができます。
-BBC Philharmonic公式サイト

[鑑賞メモ]
場所:Royal Albert Hall, London
日時:2005年8月26日(金)19:30-21:30
出演者
Nikolaj Znaider violin
BBC Philharmonic, Gianandrea Noseda conductor

私信>M.T.様、おかげで感動の夜を過ごせました。ありがとうございました。
posted by M at 19:11 | Comment(4) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Thu,25 August 2005

West−Eastern Divan Orchestra、Ramallahでのコンサート成功

8月20日(土)記事で取り上げた、Barenboim率いるWest-Eastern Divan Orchestra。21日(日)のパレスチナのRamallahでのコンサートは大成功だったようです。よかった。

勿論すんなりとは行かず、シリア当局がシリア人演奏家に脅しをかけていたとか、イスラエル人演奏家たちもパレスチナ地域に入るのを恐れて躊躇していたようですが、木曜までには問題も解決して(このあたり中東らしい話)最終的には無事開催の運びとなったよう。もっともアラブ人演奏家たちはRamallah市内のホテルに前日から宿泊していたけど、イスラエル人演奏家たちは東エルサレムのホテルに泊まり、演奏会当日も、リハーサルの休憩時、アラブ人たちはホテルに帰って休んでいたけど、イスラエル人たちは会場の敷地内から出られず、周辺の芝生にいたとのこと。また演奏終了後、イスラエルとパレスチナの間の検問所が22時に閉鎖されてしまうため、イスラエル人たちは着替えもしないまま東エルサレムのホテルに戻ったとか(実際は22時を過ぎていたが、彼らのために検問所は開けられていた模様)。演奏終了後、アラブ人演奏家とイスラエル人演奏家が共に喜びを語り合えず、それぞれ別々に感動の夜を過ごさざるを得なかったのは残念。またイスラエルメディアが当日殆ど取材しなかったことも。
当日はBeethovenのNo.5が演奏されたのですが、どんどん早くなっていったのだそうです。ある演奏家「これまでで一番早かった」。Barenboim、検問所の閉鎖時間を気にしたのか?

このオーケストラが「平和のオケ」と呼ばれたのに対し、コンサート前日の20日(土)、Barenboimは「連帯と相互理解のメッセージを伝えるためにRamallahに来た」と語っている。
あるイスラエル人演奏家が「来年はダマスカスで」とインタヴューに答えている。とてつもなく大変なことだけど、それがいつか実現する(今回のコンサートも2003年に一度企画されたけど、情勢の悪化でキャンセルされた)して、演奏終了後イスラエル人とアラブ人が友の喜び合うようであって欲しい。

[関連記事]
Ram Allah hosts solidarity concert(Aljazeera,8月22日(月)up)
Concert unites Arabs and Israelis(BBC NEWS|Entertainment,8月22日(月)up)
All roads to Ramallah(Haaretz紙(イスラエルを代表するクオリティペーパー)8月22日(月)付け記事)
Next year in Damascus(Haaretz紙8月24日(水)付け記事)

[参考]
Daniel Barenboim biography(Daniel Barenboim公式ページ、後段にこのプロジェクトについての説明があります。)
posted by M at 17:58 | Comment(2) | TrackBack(1) | 音楽:クラシック
Mon,22 August 2005

Prom47 London Symphony Orchestra, Tippett, Beethoven

19日(金)、友人が急に行けなくなったとかで、代わりにPromsへ。最近この友人にはホントいろいろお世話になりっぱなし。

♪Tippett Symphony No.4
英国の現代作曲家の作品。なんというか、つかみどころのない曲で、何もイメージがわかない。(映画音楽になりそうだなぁ)位は思ったのですが。同じ現代音楽でも、武満徹には一本通った精神を感じるけど、そういうのも特になし。最後に風が吹く音がして、それが何処から出てたのか、右手側で音の出所がわからなかった観客(含むM)が舞台を覗き込むように見たのが印象的。終了しても、「えっ、終了したの?」って感じで、観客も戸惑いながら拍手してたような。私が指揮者の解釈を良くわかってなかったのかな。でもこの曲、LSOでSir Colin Davisで何度も演奏されているようだけど。十八番なのかな。

♪Beethoven Symphony No.3 in E flat major, 'Eroica'
初めて聞きました(またかよ、おい!)。もっと勇ましい曲かと思ったら、そうではないんですね。とりあえず知ってる5番や9番に比べたら、激しく盛り上がることのない曲という印象。それに、どうしてもheroに捧げる曲には聞こえなかった。勿論ナポレオンなんて想像できない。そもそもドイツ人の作曲家の曲をアングロサクソンのオケで聞いてフランスの英雄を想像することが無理なのか。「ある偉大な男の記憶を記念して作曲」された曲ですよね。勿論ナポレオンが皇帝になったのを知って「ボナパルト」と書かれたタイトルページを割いた、って逸話は知ってました。だから彼は、権力を掴むような俗物ではなく、市民の中の英雄を描きたかったんだろうと想像はつきます。でも、曲を聞いていたた私の頭の中は、アイデアに詰まった作家が田園を散歩していて、アイデアに詰まって苦しんで落ち込んだけど、最後に good ideaを思いついて万歳!って感じでしたが。もしこれを「田園だよ」と言われても、納得しちゃう。6番も良くわかってないので。

LSOは、これといって特徴のないオケでした。コンサートを聞いたあとクラシックに詳しい友人にそう言ったら、LSOってそういうオケなんだそうですね。
Sir Colin Davisは体が硬そうな指揮をする人だなぁと思ってみてました。3番を降ってた時指揮棒を落として、前にいた第2バイオリン奏者が演奏の間に拾って渡してたけど、よく考えると指揮棒って怖いですよね。先端恐怖症のM、オーケストラの楽団員になっても、もしかしたら飛んでくるかもしれないと思って演奏できないかも。また、Sirが時々左手の指先を合わせて鳥のくちばしのような形をつくって、指先を上に向けて降るのですが、これは中東では「待て」の意味。人と議論してた時相手が熱してくると「まぁ待て」って感じでこのしぐさをしたり、道路を横断する時に、車に向かってこの形をした手を突き出したりします。楽団員に中東出身者がいたら演奏止めちゃいそう。
でもその手が、だんだん握りこぶしになって、途中から五木ひろしのようになっていきましたわ(一体何を見ていたんだ>アタシ)。

アンコールもあっさり拍手だけでお終い。でも熱狂的なLSOファンでもいるのか結構暑い拍手が。3番の演奏中、1楽章終わるごとに拍手する人もいました。

[参考]London Symphony Orchestra公式サイト

[鑑賞メモ]
場所:Royal Albert Hall, London
日時:2005年8月19日(金)、19:00-20:55
London Symphony Orchestra, Sir Colin Davis conductor

8月23日(火)追記:Review
The Times★★★★★
The Guardian★★★★☆
うーむ。私がよくわかってなかったのか。難しいなぁ、クラシック。
The Guardianに「恐らくこれまで聞いた中で最もゆっくり演奏されたNo.3」とあるから、そのゆったり感に惑わされたんだろうか。
この翌日、ラジオで聴いたKurt MazurのNo.9、軽やかな感じでいいなぁと思ったのに、両紙とも★3つだし。
もちっと勉強しますです、ハイ。
posted by M at 04:28 | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽:クラシック
Sat,20 August 2005

Prom41 West-Eastern Divan Orchestra, Barenboim,マラ1は走れメロス!?

14日(日)、友人とそのパートナー氏が声をかけてくれて中華街で飲茶。その後、彼女が親切にも譲ってくれたチケットでPromsへ。

以下、相変わらずクラシックを分かってない人間の感想です。ご笑読あれ。

この日のコンサートは、Barenboimがパレスチナ人の友人の故Edward Saidと立ち上げたプロジェクトで、イスラエル人とアラブ人の音楽家でオーケストラを編成し、セミナー、そしてコンサートツアーを行っているというもの。詳細はここに。

さて、この日の演奏。

♪Mozart Sinfonia concertante in E flat major, for oboe, clarinet, bassoon and horn, K297b

まるで学生の発表会のような雰囲気。楽団も音も若々しい!
Barenboimは、指揮をするというよりそれぞれの演奏家に優しく語りかけているような雰囲気でした。彼の指揮は BerlinのStaatoperで見ただけで、その時は殆ど姿が見えなかったけど厳しい雰囲気だった記憶が。実際はどんな指揮をするのかしら。
演奏終了後も、自分は隅に寄ったり、楽団員の間に入って目立たないようにしている姿が印象的でした。カルテットの4人は終了後胸をはっているような、清々しさが。
音楽は...ええっと、ええっと、掴みどころがないまま終わってしまった印象。

♪Mahler Symphony No.1 in D major

この曲も初めて鑑賞(す、すいません!!初心者で)。
第一楽章を聞いた感じでは、現代音楽とベトベン達の中間のような、でもより現代音楽に近いような印象。いろんなパターンがあって、この楽章だけでもショート・ストーリーがかけそうな曲だなぁと思って聞いていたら、第二楽章でまた全然印象が違う。
なんでこれが一つの交響曲?と思いながら聞いていて、(あれ?これってなんだか人の一生のような...)と思って解説を読んだら、やはりそのようなことが書いてあって、しかも第3楽章は'The Huntsman's Funeral'という絵をモチーフにしたと書いてある。
ここにきて、1,2,3楽章がRosieのlifeに思われて、まだ死後3日目だったので、いきなり涙が溢れ出してしまった。
でも第4楽章に入って、なぜか突然(「走れメロス」のストーリーのようだなぁ)と思うと、その後私の頭の中は「オペラ、走れメロス!」が描かれていたのでした。
第4楽章、終わりそうで終わらない。王様が「やっぱり改心するの止〜めた」って言いだすんじゃないかと思ったほど。最後にホルンが立ち上がったんでビックリしたけど (そう指示されてるそうですね)、それで華々しくファンファーレになって、よかった、よかった。

曲の演奏終了後、通りかかったスキンヘッドなオヤジ(どう見てもArsenalの試合観戦後Promsに来ている)が、私の涙を見て'Fantastic!'と声をかけてくれたけど、音楽に感動してるんじゃないんだよぉ。ごめんよぉ、オヤジ。

第3楽章は聞いたことありました。アレンジされたものがピアノの練習曲にあった記憶が。

この演奏後も、Barenboimは「楽団員に拍手を」とばかりに手を広げ、自分は完全なクロ子とグレ子黒子に徹してました。
でも拍手が凄かったので、まずはアンコールを一曲(その時は何なのかわからなかったけど、ElgarのNimrodだったそう)。
その後、突然このプロジェクトやオケについて語りだし、結局前面に。ハンドマイクがないので、座っている方(この日の席は舞台右手)を向いてくれた時しか聞き取れなかったけど、文化がナショナリズムを凌駕することを話していた(と思う。詳細は26日(金)の14.30(GMT+1)からの再放送で聞いて確認するつもり)。「来週はこのメンバーでRamallahに行きます!」と言い、「ブラボー!」と大喝采。

Ramallahでは、今日と同じMorzartの他、Weber、ベトベンの5番を演奏するようです。
[参考]Daniel Barenboim公式サイト

で、さらに一曲演奏。これも曲紹介が聞こえなくて何なのかわからず。ただWagnerのように聞こえたんでえっと思ったのよね。それに曲紹介のとき会場がざわついたから、そうではないかなぁと。後日新聞で確認したら、やはり"Vorspiel und Liebestod (Tristan und Isolde)"でした。

アンコールに入って、特に最後の曲になると、発表会の雰囲気が抜けてプロのオケの演奏会のような雰囲気がしてました。

演奏後、楽団員同士があちこちでHug&握手しているのが印象的でした。このオケだからではの光景。21日(日)のRamallah、成功するといいな。

心配したのは、実は13日(土)の夜から、イスラエルでは「ティシャ・ベアブ」という宗教上の祭日で、断食をする日。イスラエル人の楽団員、お腹すいてないかな、と。でも外国に出ているから断食しなかったかもね。

programmeには、Morzartの4人の管の演奏者の名前はありましたが、楽団員の名前は「治安上の理由で掲載しません」。早くこんな文言がなくなるといいな。

という訳で、純粋に音楽聴いてる部分2割、政治的な考えが頭を巡っていたのが4割、ネコの死が頭を巡っていたのが4割、といった感じではありましたが、良い夜を過ごしてきました。
友人にひたすら感謝。本当にありがとう。

[参考]
BBC Proms公式サイト

各紙Review
The Guardian★★★★★
The Independent★★★★★
The Times★★★★☆

[鑑賞メモ]
場所:Royal Albert Hall, London
日時:2005年8月14日(日)19:00-21:30
出演者
Mohammed Saleh oboe
Kinan Azmeh clarinet
Mor Biron bassoon
Sharon Polyak horn
West-Eastern Divan Orchestra, Daniel Barenboim conductor

For security reasons, the names of tonight's players are not printed in this orogramme-book.(プログラムp.14、オーケストラ紹介の項より)

[27日(土)追記]
昨26日(金)、BBC Radio3で再放送を聞きましたが、残念ながらBarenboimの生talkはなし。アナウンサーが、「このオケはArabとIsraelのsolidarityをcourageするもの」と紹介していました。
posted by M at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Sat,30 July 2005

The Marriage of Figaro (Live from MET)

The Barbicanでオペラ「フィガロの結婚」を鑑賞。といっても生舞台ではなく、1999年のニュー・ヨークのメトロポリタンオペラでの公演のフィルム。案内にタダとあったけど、「ほ、本当にタダなんですか」と予約時に尋ねると、「ええ、タダよ」と予約担当のお姉さん。こちらが貧乏留学生だとわかったのか、「stallの真ん中、正面の席をとっておきましたからね」、「ご親切にありがとう」。
...舞台上の大スクリーンを前から3列目で見るのは辛かった。

このblogにはやたらクラシックやオペラが出てくるのでさぞや詳しかろうと思われるかもしれないが、実は全く。「フィガロの結婚」もあらすじ−フィガロの結婚当日、花嫁に横恋慕する領主、領主の愛を失ったと嘆く領主夫人、フィガロの恨みを抱く人たちが入り乱れてのドタバタコメディ−。最後は無事結婚し、領主夫妻の中も元に戻って万万歳−を知っていただけ。
なので出だしの曲を聞いて(あぁ、これかぁ)それ位なんです。他にも聞いたことのある曲がいっぱい出てきた。

最初は指揮者Levineとオケのアップから。演奏中こんな表情をするんだ。
劇中は、コミカルな表情、細かなしぐさがアップで映されるのでわかりやすかった。いやぁ笑った。Wagnerと違ってお気楽で単純。
フィルムとはいえ、上演終了後の舞台挨拶では、指揮者や歌手に向かってホール内から拍手が起こってました。
いやぁ楽しめました。これがタダとは、ありがたい限り。

Deutsche GrammophonからDVDが出ているようですが、サイトでは見つからなかった。

鑑賞メモ
場所:The Barbican
日時:2005年7月28日(木)19:00-22:30
出演者(登場順)
Bryn Terfel Figaro
Cecilia Bartoli Susanna
Paul Pishka Don Bartolo
Wendy White Marcellina
Susanne Mentzer Cherubino
Dwayne Croft Count Almaviva
Heinz Zednik Don Basilio
Renee Fleming Countress Almaviva
Thomas Hammons Antonio
Antony Laciura Don Curzio
Danielle De Niese Barbarina
Jennifer Welch Bridesmaid
Andrea Trenik Bridemaid
The Metropolitan Opera Orchestra&Chorus, conductor Lames Levine
Jonathan Miler production
posted by M at 22:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Wed,27 July 2005

友人の音楽コンサートを鑑賞

昨夜は友人が所属している音楽クラブのコンサート。音楽愛好家が集まって、それぞれ楽器や声楽など日頃の成果を披露するというもの。言ってみれば発表会。

場所はHampsteadという、ロンドンの高級住宅街の一角にあるBurgh House。ここは18世紀初頭に建てられた、かつては個人の邸宅だったもので、現在はgradeI(国宝級)の保存指定を受けている。当時はこの辺り温泉が出ていたらしく、温泉飲料治療を推進するお医者さんが住んだこともあったらしい。現在は地元の歴史を展示するミュージアムとなっている他、音楽室もあり、こういった催し物に貸し出されている(サイトの建物で、地上階の左端の部屋にマウスを持っていくと、音楽室の様子がわかります)。木枠がペンキで塗られてしまう現代の住宅と違って、木の肌が綺麗に姿を見せている部屋がとても美しかった。

このコンサート、約2ヶ月毎に定期的に催されていて、昨夜は5年目のシーズン(こちらの諸々のシーズン開始は9月)の最終日。昨夜の出演者は12人ほど。バッハからガーシュインまで、声楽、フルート、バイオリン、ピアノなど様々。友人はラフマニノフの作品5曲を熱唱。ロシア系英国人(多分お爺さんの代で英国に来ていると思う)で、大学ではロシア語を専攻し、旧ソ連時代にはモスクワに留学していたというだけあって、ロシア語で朗々と歌い上げてた。言葉がわからなくても悲しい歌は悲しく響くから不思議。ひいき目無しに、昨日歌った中では一番良かった。

また12人の演奏者中に日本人が3人。フルートがお1人とピアノがお2人で、ピアニストの1人はプロ。現在ロンドンで勉強中という若いピアニストのモーツァルトの演奏は一生懸命で、素直な感じでとても好感が持てた。プロのピアニストの方のシューベルトの演奏はさすがに他を圧倒。ホンの2m程離れた席でプロの生演奏を聞いたのは初めてだけど、これほど違うものかと感無量。手元も良く見えて、とても柔らかな手首(これができなかったのよねぇ、黄バイエルで終わったMである)と、しなやかなのに一音一音はっきりと響かせる指の動きに見惚れた。頭の中で音符が書けるかと思うほどはっきりした演奏。無料(コーヒー代で30p(約60円)だけ)で、素晴らしいものを聴かせていただきました。

[参考]
Hampstead Music Club
Burgh House
posted by M at 16:56 | Comment(0) | TrackBack(1) | 音楽:クラシック
Tue,19 July 2005

2005 Prom4 Die Walkure

昨夜(18日(月)はPromsへ。

参考までに書くと、Promsとは、ロンドンのRoyal Albert Hall(以下RAH)を主会場として、7月中旬から9月中旬までの2ヶ月間毎晩クラシックのコンサートが開催される催し。1895年から始まり今年で111回目(てことは、戦争中も中断しなかったのか)。当代一流の演奏家が安く気軽に見られる、こちらの夏の風物詩。
チケットは£6(約1,200円)から£73(約14,600円)まで(様々な割引制度あり)。
でもPromsで有名なのは、地上階の中心部の座席を取っ払って作られたアリーナと、最上階のギャラリーでの立ち見(約1,400席)。こちらの人はこれらの場所をPromenadeと言い、ここで立ち見することを'promming'と言います。ここは£4(約800円)で、当日30分前から販売開始。でも大抵1,2時間前から皆列を作って待つ。昨年のRattleのBeethovenの第九なんて、昼に行ったら既に長蛇の列で、13時に番号札が配られて「夕方戻ってきてね」。
もう一つ有名なのは最終日の' Last Night in Proms'。こちらの人々は、この夜の最後に国歌(♪God Save the Queen♪)とエドガーの「威風堂々」を歌い、国威発揚意識を高めて、で、夏も終わりだなと思うわけで。
BBC radio3が全コンサートを中継、しかも翌日14時(日本時間夜22時)から再放送もあるので海外でも聴衆可。
更に付言すると、RAHは、The Beatlesが王室も出席したチャリティ・ショーで演奏して、ジョン・レノンが「安い席の人は拍手をしてください。高い席の人は宝石をジャラジャラ鳴らしてください。」と言った所。

閑話休題。
というわけで、クラシックいまだよくわからないのに、また出かけてきました。
昨夜の演目はDie Walkure。Covent GardenのRoyal Opera House(以下ROH)のオケと出演者がごっそり移動して、コンサート形式(題名のない音楽会風)での舞台。三大テノールの1人DomnigoがSiegmundでProms初登場、さらにWotanが当地で大人気のBryn Terfelだってんで前売りは即売り切れ。いつもは当日並んで「プロムる」貧乏学生Mも、こればかりはとは初めて予約。下から2番目の値段のチケットを予約したのに、既に満席だったかrestricted viewの一番安い席が来た時にはちとがっかり。でもまぁDomingoの顔を見に行くわけでなし、老けたSiegmund見るより声だけで充分、と高を括っていざRAHへ。
が、行ってみたら、座席は舞台右斜め後方の3階部分の端。オケが上から(一部照明で隠れるも)よく見えて、音も大迫力。歌手は横から見る形に。偶に右を向いて歌ってくれると正面で対峙している気分。生の声が良く響いてきました。

で、コンサートは、良かったんですよ、これが。高を括っていた私が悪かった。
Domingoは凄く若々しくて色気のある声でビックリ。声量も他の歌手とは比べ物にならないほど。第一声で観客掴んでました。若い時は声だけで悩殺したんでは。Siegmund演ってても違和感ない(演技力も凄いのね)。Sieglindeとの恋のやり取りの部分もドキドキするほど。さすが三大テノール。すいません、無知な私がいけませんでした。
でも1幕で登場しただけでstanding ovationって。しかも2幕終了後帰った人があちこちに。Domingo目当てだったのか、それとも帰るのが大変だから?私の隣に座っていた女性二人は、Bristol(英国の南にある海岸沿いの都市、英国の湘南?)からきたと言ってたけど、3幕開始直前「犬が逃げちゃったんで帰らなくちゃ」と帰っていった。
実はDomingoとSieglinde(Waltraud Meier)以外のキャストで3月にROHで観ているのだけど、その時同様Brunhilde(Lisa Gasteen)はやっぱり良かった。大迫力。女戦士WalkureとSieglindeがそろう三幕冒頭、群を抜いた存在感。Sieglindeも良かった。クラシックはホントに疎いMですが、(あ、ここはフォルテね、ピアノね)とわかる位の歌い方。愛するSiegmundの子供を宿している、とわかってからの雰囲気の違いも良く出してた。
WotanのBryn Terfelは3月より断然良かった。3月の時点でもこちらでは絶賛されてたんだけど、私が見に行った日は悲壮感が感じられなくて、何でかなぁと思ってたら、アンコールにWalesの国旗を背負ってきたんでわかった。この日はラグビーの6カ国対抗戦の決勝で、ウェールズ人としては心ここにあらずだったんだろうな。でも昨夜は3幕最後、父と娘が互いを愛しい、いとおしいと思いながら、娘をWalkureの任から解き、眠らせて人間界に放つシーンではちょっとウルウルしました。
Fricka(Rosalind Powright)もHunding(Eric Halfvarson)も良かった。
オケも、3月に聞いた時はこじんまりしていて迫力がないように感じたけど、昨夜はある意味主役だからか大迫力。アンコールは3回位あったけど、最後はオケに大拍手でした。

[参考]
BBC Proms

[鑑賞メモ]
場所:Royal Albert Hall, London
日時:2005年7月18日(月)17:00-22:30
出演者(登場順)
Placido Domingo Siegmund
Waltraud Meier Sieglinde
Eric Halfvarson Hunding
Bryn Terfel Wotan
Lisa Gasteen Brunnhilde
Rosalind Plowright Fricka
Geraldine McCreevy Gerhilde
Elaine McKrill Ortlinde
Claire Powell Waltraute
Rebecca de Pont Davies Schwertleite
Irene Theorin Helmwige
Sarah Castle Siegrune
Clare Shearer Grimgerde
Elizabeth Sikora Rossweisse
Orchestra of the Royal Opera House, conductor Antonio Pappano
posted by M at 20:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Mon,20 June 2005

批評するということ

18日(土)に投稿したIsrael Philharmonic Orchestra(IPO)のBarbicanでの演奏についての批評が当地紙に出てきた。

The Guardian★★☆☆☆
The Times★★☆☆☆
The Independent★★★★☆

そんなにひどかったかなぁ。

The GuardianとThe Timesはいずれも、演奏前のスポンサーの宣伝の宣伝フィルムにチクリと苦言を呈している。演奏全般についても、「メータは、音楽にどんな解釈をしたかその洞察を加えるよりも、オーケストラの贅沢な音を楽しむことに満足していた。」(The Guardian)、「この誇り高きオーケストラがかつてこんなにも退屈な印象を与えた覚えはない。」(The Times)とけちょんけちょん。「平凡」「弱められている」「上品過ぎる」といった言葉が並ぶ。へぇ、プロの批評家が聞くとそう聞こえたんだ。「上品」ってのは私も思ったけど(とちょっと偉そうに言ってみる)

唯一The Independentだけが、「正確」という単語を並べて褒めている。「ヴァイオリン協奏曲も交響曲第7番にも、出だしで普段気づかない副次的主題に気づいた」、「交響曲第7番は、急がず、過剰に強調せず、またフレーズを甘やかす必要もなく高揚を微調整しうるアーティキュレーションの力強さを生み出している」。

聴く人によってこうも違うのね。7番は、指揮者によってはマラソン並みに早い曲になるらしいから、そういうものを期待している人とそうでない人の差、単純に好みの差なのかな。

何かを批評するということは、難しいのか、簡単なのか。人のしたこと、感じたことを、言葉だけで簡単にいってしまうことは容易い。それを安易にする「評論家」もどきが世の中にはいっぱいいる。
かつて勤めた職場で、作成した文章に手を入れる際ある上司が、「人の作業に手を入れることは、その人の労力の3分の1でできることだからね」と言っていた。私はその方の仕事振りを尊敬していたし、その方の訂正は、そういった仕事振りや経験に積み重ねられてなされるものだと思っていたので、素直に従おうことができた。でもそうでなくて、ちょっとした言い回しなどに不必要なケチをつけたり、ろくに仕事もしてないのに人の仕事に批判だけする上司の言葉には素直に耳を傾けられなかった(その人は案の定他の人からも耳を傾けられなくなっていった)。

例えば上のようなreviewで、彼らが長年にわたって音楽を鑑賞して、知識と経験を積み重ねて、それらを元にして批評する。その批評が的を射たもので、指揮者やオーケストラがその批評によって自分たちの演奏を見直し、更にいいものになっていく。こんな相乗効果があるなら、演奏者にも、聴衆にも良いことだと思う。でもそうではなく、批判せんとしてする批評は困る。実際に音楽を聴かず批評だけ目にした人は、その批評を鵜呑みにして、「メータもダメになったのか」とでも思ってしまいかねない。辛口の批評を好む文化背景もあるから、その分も斟酌するとしても。

スポーツ評論家、音楽評論家、文芸評論家、書評を物する人たちなど、世の中には「評する」ことを生業としている人がいるけれど、3分の1、いやそれほどまでの労力もかけずにただ思いつくままのコメントを言っているような人は、その浅さが読者や聴衆にいつか見抜かれるだろう。

ところで、日本では「ワイドショー」という不思議な番組で「コメンテータ」と称する不思議な人たちがいっぱい出てくる。人の所業をただ見ただけで思いついたことをいっている商売って本当に不思議だ。
posted by M at 19:40 | Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
Sat,18 June 2005

イスラエル・フィル at バービカン

16日(木)、ロンドンのバービカン・ホールにて、ズービン・メータ指揮、イスラエル・フィル(以下IPO)の演奏を鑑賞。

と書いておりますが、実はクラシック音楽全然わかってません。以下はそんなほとんど初心者の人間が書いている感想です。ご笑読ください。

曲目は以下の通り。

ベトベン
Overture Egmont
Violin Concerto in D
Symphony No.7 in A

アンコール
ヨハン・シュトラウス
こうもり(多分)←だから、詳しくないんだって。

Egmontは、あっという間に終わっちゃって、「えっ、こんな曲だっけ?」。むかーしサントリー・ホールで東ベルリンのオーケストラで聞いて以来だけど、東ベルリンの演奏は、素朴な印象だったのに、この日は、妙にさらっと流れた感じ。

Violin Concerto、これがすごかった。
ソリストはNikolaj Znaiderという、 Danish-Israeli。今売り出し中(?)の若手バイオリニスト。
同じバイオリンって楽器を弾いているのに、こんなにいろんな音が出るのか、って位、これまでに聞いたことがない多彩な音。高い音、低い音、軽い音、重い音。一人でいくつもの音を重ねているような演奏をするかと思えば、ひとつの音でぐっと聞かせたり(そういう曲なんだろうけど、良く知らないMですので)。
体全体が楽器と化しているのでは、といった風に見える演奏で、音も彼の全身で響いてそれが外に出てきている感じ。会場中に響く響く。
時折汗を拭き拭き。演奏ってそんなに重労働なのか、汗かきな演奏家なのか、あがってるのか。でもそこが、まだあまり世慣れしてないようで、照れるような感じも良かった。
いやー、すごかった。私はバイオリニストではItzhak Perlmanが好きだけど、数年前Tel AvivでPerlmanの生演奏を聞いたときよりも感動した。こんなソロはじめて聞いた(そんなに数聞いてないけど)。終了後の拍手も「ブラボー」の賞賛も大きかった。
指揮台の上に立っているメータより背高いし(笑)。

(上で何度「すごい」と書いているんだ>あたし)。

でも、その拍手を上回る大拍手が起こったのがNo.7の演奏終了後。
第3楽章で妙にテンポよくなっちゃって、これは競歩のBGMですか。さっきまで普通に歩いていたトトロが急ぎ足になっている絵が頭に浮かぶ。しかし第4楽章はさらに飛ばす、飛ばす。もう少しでマラソンになりそうな勢い。
でも観客も大ノリ。前の席の紳士も、左隣の席のご婦人も、手で腿を叩いてリズム取ってる。右隣にいた、黒いキッパかぶった少年は最後座席で指揮してました。こいつ、将来俺様千秋様か。

で、ものすごい拍手にこたえてアンコール。
えっ、クラシックでアンコールするの。>ヨハン・シュトラウスの「こうもり」を演奏してくれました。

でも、そんなに真面目に聞いていたわけではないのです。
profile(左のカップから入れます)に書いたとおり、最近「のだめカンタービレ」がマイブームなワタクシ。演奏中、自分の中ではR☆Sオケのコンサートに来ている気分(R☆SとIPOを一緒にするなとお叱りを受けそうですが)。
バイオリン・コンチェルトでは、ソリストが胸に赤い薔薇をつけていたので(俺の真っ赤なルビーならぬ、真っ赤な薔薇だぁ)とか、(清良たん)と、大川先生見たく萌えてみたり。
No.7では、(これが、千秋様が巨匠にダメだしされた7番かぁ)と感動しつつ、(えー、こんな難しい曲のコンマスを峰クンがやったのか)と思ってしまい−音大生なんだからさ−、(あのティンパニ、「メータ様(はあと)」とか思ってないだろな)と想像してもう少しで吹き出しそうになるわ、クラリネットにくろきんを探したり、チェロに菊地君を探してしまったり。
IPO、ロンドンではベトベン一色でしたが、ウィーンでは「ティル」を演奏するんだ、ぎゃぼ。聞きたかったデス。
というわけで、当日は「のだめ」、特に9巻の世界なのでした。



IPOは、Tel Avivで聞いたときは、野暮ったくて垢抜けない楽団だなと思ったのに、今回は都会っぽく、大人っぽく聞こえました。振る舞いも違ったような。一度Tel Avivでメータで聞いてるはずなんだけど、どうしてこんなに印象が違うんだろう。Barbicanのホールはは、IPOの本拠地のTel AvivのMan Auditoriumのホールと似ていて、見た目の印象は大差ないのに。街の雰囲気のなせる業か。
イスラエルでは、上着着ないでシャツで指揮してましたから−クール・ビズ−。

ただひとつ、(あぁイスラエルだな)と思ったのは、普段以上に警備が厳しかったこと。鞄を開けての荷物チェックはなかったけど(イスラエルでは日常)、会場内には、Barbicanの警備員以外にユダヤ関係のセキュリティがあちこちに立っていた。
普段は本が入った大きなリュックやPCが入った鞄を会場内に持ち込んでいて、それを咎められたことはないのに、今回はBarbicanのセキュリティが EgmontとViolin Concertoの間に私のところにやって来て、「マダム、鞄をクロークに預けてください」。えっ、と思ったけど、理解してOKを告げると、「演奏を聞き逃してもらいたくないので、鞄は私がクロークに預けます。番号札を後でお持ちしますので」。
国を離れても、彼らイスラエルの人々がこんな警戒をしなければならないことに寂しさを感じた。

[参考]Israel Philhamonic Orchestra オフィシャルサイト

さて、この記事、押売新聞に投稿しようか、「クラシック・ライフ」にしようか。

[20日(月)追記]
20日(月)に、このコンサートについての当地紙のreviewとその感想を投稿しました。
posted by M at 18:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽:クラシック
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